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S級コーチ養成講習会2021 Module3・集中講習⑤ 受講者レポート Vol.8

2021年09月17日

S級コーチ養成講習会2021 Module3・集中講習⑤ 受講者レポート Vol.8

S級コーチ養成講習会2021 Module3集中講習が9月6日から9日まで行われました。全てオンラインでの実施となったModule3では、それぞれに割り当てられたテーマについてのプレゼンテーション実践を行いました。20分間という枠の中でテーマに沿った内容をオリジナリティあふれる表現でそれぞれがプレゼンしました。

Module3・集中講習⑤

期間:9月6日(月)~9月9日(木)

9月6日(月) 午後 短期講習振返り
   プレゼンテーション実践 
   プロフェッショナルコーチング論:指導者養成ダイレクター/S級インストラクター 鈴木淳
9月7日(火) 午後 JFAの取組み・普及:技術委員会 普及部会長・中山雅雄
   プレゼンテーション実践
9月8日(水) 午後 プレゼンテーション実践
9月9日(木) 午後 プロフェッショナルコーチング論 V・ファーレン長崎 監督 松田浩
   プレゼンテーション実践

コメント 

白井裕之さん(サガン鳥栖/ヘッドオブコーチング)
先週から始まりましたModule3の第2週目、集中講習会は9月6日(月曜日)から9日(木曜日)の予定で実施されました。ただ、当初千葉県の夢フィールドにて予定されていましたが、緊急事態宣言の発令に伴い、残念ながらスケジュール内容が全てリモートへの変更となりました。
まずは先週、福島・Jヴィレッジにて実施された指導実践の振り返りからスタートしました。そこでは、再度「このS級養成目標の確認」「何が求められているのか」「自分の判断基準を作ること」など、スケジュールをただこなすだけでは十分ではないという、確認と指摘を頂きました。
次に、「JFAの普及としての取り組み」について、技術委員会・普及部会長の中山雅雄氏からレクチャーを受ける機会がありました。「グラスルーツのサッカーとは?」という質問から始まり、「JFAグラスルーツ宣言や目標」や「グラスルーツの取り組みや価値」など、これまであまり触れる機会が少なかったことなどを改めて学ぶ機会となりました。また、講義最後に「強化と普及の融合」「競技とグラスルーツの融合」といった、これまで別々に考え、お互いに分断された内容や目標が実施されていたこのテーマを、どうサッカーに関わる人たちで融合させていくか、従来の考え方や方法論ではなく、より想像性が問われていることを知り、自分なら、どう解決・発展させていくかな?と、講義後からいろいろな考えや解決策が頭の中を駆け巡っています。皆さんなら、どう考えこの2つのテーマを融合させますか?

そして、プレゼン講義です。Module2の終了の際に、受講生16人がくじ引きをして各自異なるテーマが与えられ、そのテーマに沿って20分間のプレゼンの準備をする課題が与えられました。課題の条件として、①論理的な構築をする②現実的用語・理論を用いる③データを用いる など、前回の現代の監督のプレゼンと違い、かなり周到な準備が必要な課題でした。それぞれ受講生のプレゼンを聞きながら、ストーリー全体の構築について、提言や条件、自分がどう考察を展開していくのかの明確性とそこでの工夫から始まり、スライド上での色使いやアニメーションの使用、聞き手の目線の移動のストレス軽減や協調などのスライド制作のスキル、最終的な自分の結論に導いていく妥当性や論理性など、受講生によって様々な取り組みが見られ、学びや気付きが多い講義となりました。

最後に、「プロフェッショナルコーチング論」の講義として、現V・ファーレン長崎の監督、松田浩氏のお話を伺うことができました。シーズン途中からの就任という難しい状況下についての貴重な経験や、Jリーグでの監督やアカデミーダイレクターとしての知見が豊富で、特に「自分の判断基準を作ること」や「指導者としてのビジョンの発展」にとって、とても役立つお話を伺うことができました。講義中、松田監督から発せられた「勝負にはこだわるが、結果には囚われない」や「監督は孤独だが、孤立してはいけない」などから、指導者として、または監督として、スタッフと選手のマネジメンントについての明確なビジョンが絶対的に必要であることを、この講義を通して再認識することができました。

コロナ禍にてスケジュールの変更がありましたが、Module3になり受講生内でのお互いの理解が更に深まっていたので、皆、臆することなく意見や指摘ができる雰囲気ができていました。また、リモートでも問題無く講義を受けることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
関係者の皆様の対応に感謝申し上げます。

次回は、高橋勇菊さん(富山新庄スポーツクラブ)よりお伝えします。

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