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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第51回 埴田淳ブルネイ・ダルサラーム代表アシスタントコーチ・GK コーチ/代表チーム統括
2021年05月31日
日々の活動
2019年3月にブルネイ・ダルサラームサッカー協会(NFABD)へ赴任し、今年で3年目を迎えました。ブルネイの文化や国のシステム、イスラム教にも順応することができてきました。
私は代表チーム、ユース育成、指導者養成、女子サッカー、グラスルーツの5つのユニットで構成されているTechnical Development Department(技術育成部)に所属しています。初年度はユース育成オフィサー兼A代表、U-15/U-18GKコーチ。昨年は、JENESYS 日ASEAN U-18男子サッカー交流大会監督(新型コロナウイルス感染拡大の影響で参加辞退)、フル代表のアシスタントコーチ・GKコーチ、そして9月からは代表チーム統括という役職も加わりました。他にもグラスルーツ、女子サッカー活動の助言やプログラム作り、NFABD ライセンスコースのインストラクターもしています。年々、役職が増え、NFABDから求められることの多さにやりがいと責任を実感しています。代表チーム統括の主な仕事は、チームトレーニング以外に運営(代表選手のスカウティング、招集リスト作成、スケジューリング、ホテル、移動手段の予約、予算管理、物品購入)などの業務がメインになります。
新型コロナウイルスによるサッカー活動環境状況
ブルネイ国内では新型コロナウイルスの影響で2020年3月中旬からサッカー活動の中止を余儀なくされました。7月からは政府の感染防止政策の緩和により5名以内での活動、9月からは15名以内の活動が許可されました。したがってブルネイ国内全てのリーグ戦が中止となりましたが、9月から12月にかけて政府の感染防止政策に従いながら、計4回の代表ミニトレーニングキャンプを行うことができました。2020年5月7日以降、ブルネイ国内の感染者は0人、新規感染者はすべて輸入症例です。
今年に入り、フル代表はマレーシア人のDatuk K. RAJAGOBAL氏を監督として招聘し、2021年1月より代表トレーニングキャンプを行いました。3月にはサッカー活動が全面解禁となり、代表チームは3月のキャンプで地元AFC Cup予選出場チームとリーグ所属選手からなるAll Starチームとの練習試合も行い、AFF Suzuki Cup予選に向けての準備を進めています。
6月からはブルネイスーパーリーグ、ユースリーグも開幕予定です。昨年ストップしていたNFABD B級/A級ライセンスコースの第2モジュールも再開が決定しました。日常を取り戻しつつあるブルネイ国内で、サッカー活動とその発展にこれからも力を注いでいきます。
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