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2018年JJP GKコーチ研修会を開催
2018年10月26日
JFA/Jリーグ協同事業(JJP)の一貫として、GKコーチ研修会を10月9日(火)から11日(木)にかけて静岡県時之栖スポーツセンターで開催しました。
将来の日本代表ゴールキーパーの育成を目指し、指導者のブラッシュアップを目的に開催された本研修会。世界有数のGK育成の実績を持つイングランドサッカー協会(The FA)より、2017年FIFA U-17ワールドカップ優勝時のイングランド代表GKコーチ(現リバプールFCトップチームGKコーチ)を務めるジャック・ロビンソン氏を講師に迎え、JFAおよびJリーグアカデミー、47都道府県サッカー協会でGK育成を担当する指導者、また各カテゴリーの日本代表GKコーチが受講しました。
講義に加えてJFAアカデミー福島男子の選手への実技指導を行い、52名の受講者が熱心に取り組みました。
講義:
タレントID(発掘)、イングランドGK DNA,2017年FIFA U17/U20ワールドカップ優勝報告、イングランドGK選手のプロファイリング、フィジカルフィットネスについて、研修会の振り返りと質疑応答
実技:
シュートストップ、1対1(GK)、クロスの対応、配球、リアクションセーブ、GKのフィジカルフィットネス
インストラクターコメント
ジャック・ロビンソン(ROBINSON John James) 元U-17イングランド代表 GKコーチ
今回はJJP/GKコーチ研修会に講師として招いて頂きありがとうございます。私自身日本のGKコーチの皆様と交流出来たことで多くの刺激を頂きました。受講者の皆様とJFAアカデミー福島の選手達が真剣に取り組んで頂きとてもうれしかったです。また、加藤リーダー、川俣サブリーダーにもファシリテーターとして研修会をリードして頂きました。スタッフの皆様の温かいホスピタリティ―にも感謝申し上げます。イングランドのサッカー、GKに対する考え方を紹介させて頂きましたが、これを機会に今後とも交流を続けられたら光栄です。もし英国へ来られる機会がありましたらリバプールへもお越し下さい。皆様のご健康と指導現場でのご活躍を心から祈念しています。
コーディネーターコメント
加藤好男 JFA GKプロジェクト リーダー
第3回JJP/GKコーチ研修会にフットボールの母国、イングランドから2017年FIFA U17ワールドカップ優勝チームのGKコーチであったジャック・ロビンソン氏を招聘できたことは私たち日本のGK指導者として幸運でした。彼の人間性は基より長い歴史から裏打ちされるGK理論や指導実践は素晴らしいものがありました。GK選手の分析方法、評価法、トレーニング構築から実際の指導までと幅広く学ぶことが出来ました。実際に指導を受けたJFAアカデミー福島のGK選手たちにとっても外国人コーチから直接指導されることはとても良い経験となったことでしょう。そして多くの日本人指導者と質疑応答など交流が図れましたことも大変良かったと思います。講師派遣に対して尽力頂きましたイングランドサッカー協会(The FA)並びに講師のジャック・ロビンソン氏に対して感謝申し上げます。また、この研修会開催にご協力頂きましたJリーグとJFA、JFAアカデミー福島、参加頂きました受講者の皆様に対して感謝いたします。今後日常の活動を見直し、今回学びましたイングランド型DNAを日本版へと変化させて、指導力向上に役立てられますことを共に努力して行きましょう。
受講者コメント
・受講者
伝統のあるイングランドのGK指導について、タイムリーな話を直接聞く機会は非常に貴重なものでした。選手の発掘や見極めのための情報の蓄積、選手の成長を長い目で見ていることなどは、これまで多くのGKを輩出していることに繋がっているのでしょう。ゲーム分析や選手の評価について、我々の考えと共通する部分と新たな観点があり、今後に活かせるものが多かった。特に心理面の話は非常に貴重なものだったと感じています。トレーニングに関しては、イングランドとして、試合状況における「判断」や「攻守の切り替え」を非常に重要視していることが理解でき、GKトレーニングに関して自分自身の考え方の整理や新たな発想に繋がりました。今後のトレーニングに活かしていきたいです。最後に、講師を務めたジャック氏が、非常に整理されたGK理論を持ち、ポジティブな雰囲気で選手や我々指導者とコミュニケーションをとる姿に大きな刺激を受けました。日本のGKを世界レベルに高めていくために、我々指導者がさらに指導レベルを向上させていこうと改めて感じさせてもらえる機会となりました。
・受講者
まず、日本サッカー協会、Jリーグの協力、そして自クラブの理解がありこのような素晴らしい研修会に参加させて頂いた事に感謝をしております。イングランドU-17の取り組みを中心にTRや、講義を聞き、改めて大事だなと感じた事が3つあります。1つ目は「明確な目標がある事」、2つ目は「逆算して取り組む事」、3つ目は「シンプルである事」です。何故、そのTRを行うのか?そして何が今足りていなくて何が必要なのか?イングランドが求める理想のGK像から、もしくは、U-17のワールドカップ優勝を目標に、そこからの逆算ですべての取り組みがなされていた事。その目的、目標が明確で誰にでも分かるように「シンプル」な言葉にする事により、しっかりと選手とスタッフの間で共有できていた事に驚きました。この研修を日常につなげ、日本からそして自クラブから、世界で戦えるGKを育成していきたいと強く思いました。その為にも目標、ゴールを明確にし選手と共有し、理論と情熱をもって指導したいと思いました。
・受講者
非常に有意義な研修会だった。イングランドがどのような選手発掘をどの年代からどのように行っているのか、どういう項目で選手を観ているのかがはっきりわかりました。この点はこれからの日本の選手の発掘育成において選手を観ていく観点を合わせていく意味では貴重な資料をいただいたと思います。自チームでももう一度見直す必要があると感じました。選手のプロファイリングも非常に参考になりました。これも継続して選手を観ていく中で必要であり単純明快な項目でまとめられていたと思います。この部分も参考にして活かしていきたいと思います。グランドでの指導ではオーガナイズ、段階を追ってトレーニングを構築していること、選手がチャレンジできるポジティブなコーチングをしていたことは非常に共感を得ることができました。内容面では常に判断を伴うトレーニングを継続して行う部分はとても良かったと思います。全体を通して非常に参考になるものが多く、世界のチャンピオンチームのGKコーチが実際行っていたことを共有することができて非常に有意義でした。
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