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第10回フットボールカンファレンス、さまざまな育成の取り組みを聴講
2017年01月09日
1月8日、第10回フットボールカンファレンスは2日目を迎えました。2日目は国内外のさまざまな協会、クラブが取り組んでいる選手育成、取り組み方についてゲストスピーカーたちが講演を行いました。
2日目、トップに登壇したのはFIFA RANKING 5位(2016/12.22時点)で多くのタレントを有するベルギーサッカー協会のエクゼクティブスポーツダイレクターのクリス・ファン・ピューベルデ氏です。ビューベルデ氏自身、「小国である」と語るベルギーがどのようにして選手を育成し、そして国際競技力を高めていったのかをプレゼンテーションしてくれました。
続いても同じくサッカー協会の方が登壇します。中南米で常にトップレベルのパフォーマンスを維持し、2012年のロンドンオリンピックでは金メダルを獲得したメキシコサッカー連盟から、自身2008年に代表監督も務めたヘスス・ラミレス氏が登壇しました。ラミレス氏も自国の歴史をベースに置きながら、メキシコのサッカーをどのようにして強化していったのかを丁寧に説明してくれました。
その後、上記の両氏に加え、ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)のテクニカルダイレクターを務めるヨアン・ルペスク氏も登壇、ここに池内豊JFAユースサブダイレクター、木村浩吉JFAユースナショナルチームダイレクターが加わり、公開討論がスタート。プレー映像を交えながら、現代サッカーのトレンド、そのトレンドを把握した上での選手育成について、意見を交わしました。
午後のセッションはクラブレベルにおける選手育成について、ドイツはフォルトゥナ・デュッセルドルフのスポーツダイレクター、エーリッヒ・ルーテメラー氏、そしてスペインのRCDエスパニョールの育成メソッド部ダイレクター、フラン・ナヴァーロ氏が自身のクラブの育成の現状、これからについて話してくれました。
本日最後のセッションは再びポペスクUEFAテクニカルダイレクターと共にルーテメラー氏、ナヴァーロ氏に加え、ナヴァーロ氏と共にRCDエスパニョールで育成メソッドに携わるイゴール・ラヴァイエン氏もステージに上がり、さらに日本のJクラブのアカデミーに携わっている岩瀬健 柏レイソルアカデミーダイレクター、宮本功 セレッソ大阪スポーツクラブ代表理事も参加し、影山雅永JFA技術委員の進行の下、公開討論を行いました。
フットボールカンファレンスは毎回、2日目に各論に特化した分科会を開催していますが、今回も以下の12のテーマによる分科会を実施しました。
①ユース育成U-12、②ユース育成U-15、③ユース育成U-18、④ゴールキーパー、⑤フィジカル、⑥メディカル、⑦JFAアカデミー、⑧女子、⑨キッズ、⑩アジアの育成、⑪Jリーグ、⑫フットサル
受講者の皆さんは自身の指導対象、あるいは関心のある テーマに参加し、熱心に耳を傾けていました。
明日は最終日の模様をお伝えします。
受講者コメント
36歳指導者
協会の取り組みのフォーラムで各国の育成の状況がよくわかりました。UEFAの取り組みは非常に興味深い内容でした。どの年代にも目を向けて育成していること、また遠征などで長い期間クラブ、地域から離れることもあるのだと初めて知りました。最後に日本の課題でもある、指導者について触れられたことは身が引き締まる思いです。指導者のチャレンジ、メンタルについてもっともっと学ばなければいけないと痛感しました。素晴らしい内容、ありがとうございました。
51歳指導者
協会の取り組みやクラブの取り組みについてのフォーラムで、組織の重要性と、個の育成についての内容がよかったです。サッカー指導者として、教員としてしっかり取り組む必要性を改めて感じさせられました。
35歳指導者
日頃からJのクラブでコーチをしています。スクールコーチなので、他クラブの方と交流したり意見交換できる機会が少なかったので、こういう場で情報を共有したり意見交換できたのでよかったです。
61歳指導者
フラン・ナヴァーロ氏の説明がわかりやすくエスパニョールのトレーニングメソッドなど興味深く聞くことができました。組織だった細かい取り組みはすごいことであり、とても勉強になりました。また分科会で参加した「⑨キッズ」ではプレゼンの内容も良く、現場で活かされることが多かったので多くのことを学べました。キッズの中での大切なこと、何が必要なのか再認識することができました。
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