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FCバルセロナ育成部門GKダイレクターによるGKコーチ研修会を実施
2015年07月23日
7月6日~10日にかけて、FCバルセロナ育成部門のゴールキーパー(GK)ダイレクターによるGKコーチ研修会を実施しました。
本研修会は、将来の日本代表のゴールキーパーになる人材の育成を目指して、世界有数の強豪クラブであるFCバルセロナで10年以上にわたってゴールキーパー部門のダイレクターを歴任しているリカルド・セガラ氏を招聘し、JFAおよびJリーグアカデミーで育成を担当しているGKコーチへの講義および実技指導を行いました。
研修会は、JFAコースは7月6日から2泊3日で静岡/時之栖で開催し、Jリーグコースは7月3日から1泊2日で大阪/セレッソ大阪舞洲グラウンドと、7月9日から1泊2日で千葉/日立柏総合グラウンドで開催しました。
インストラクターコメント
リカルド・セガラ 氏 (FCバルセロナ育成部門GKダイレクター)
このたびは日本のGK育成に携わる数多くの方々にお会いでき、研修会のインストラクターを務めさせていただけたことを光栄に思っています。実技では、中学生、高校生の選手に指導し、GKのレベルの高さを見ることができたのと同時に、日本の課題は「状況判断」と「ポジショニング」であることも感じました。
ただ、そのことは日本のGK育成に携わる方々もすでに気付いており、改善していくための努力を行っていることも分りました。今回、私がお伝えしたことが、今後の皆さんの指導に何か一つでもお役に立てることを願っています。Muchas Gracias!!!
コーディネーターコメント
川俣則幸(JFA指導者養成サブダイレクター)
まず、講師を務めて頂いたリカルド・セガラ氏に感謝を申し上げます。また、彼を招いて共同で講習会を企画、開催していただいたJFAとJリーグに、そしてこの研修会に参加出来たことに感謝を申し上げます。セガラ氏は、紳士的かつオープンに、クラブの哲学、GK育成の確固たるコンセプトのもと育成に携わっていることを講義と実技で提示していただきました。参加者からの活発な質問や意見交換が行われ、非常に有意義な研修会になりました。この経験を日本のGK育成に活かせるように努力したいと思います。
参加者コメント
佐々木理 氏(JFAナショナルトレセンコーチ/東海)
今回の研修会では、FCバルセロナにおける各年代でのGK育成や状況におけるGKプレーの考え方を学ぶことができ、特に「状況に応じたポジショニング」「味方選手との連携」ということについて、これまで以上に深く考える機会になりました。そして、GKの育成のためにはチームの監督やコーチとの連携が非常に重要であるということを再確認しました。講師であるリカルド氏は、様々な質問や意見に対して、オープンマインドな姿勢で対応してくださり、私たちに多くの気づきを与えてくれました。本当に感謝いたします。今回、学び、感じたことを今後の地域や所属クラブでのGK育成に活かしていきたいと思います。
山下渉太 氏(Jアカデミー/FC東京U-15深川)
今回、講習会に参加させていただき、JFAとJリーグに感謝しています。この講習会を通して学んだGKコーチに求められる監督やコーチとのリレーションシップの重要性、またFCバルセロナのTOPチームまでを見据えた上での各年代に求めているGKトレーニングの構築は非常に興味深い内容でした。リカルド氏の指導へのこだわりに触れて、今回の内容を日本の一クラブとしても精査、深掘りをしていくことが大切だと思っています。最後に熱意をもって講習してくださったリカルド氏には感謝しています。ありがとうございました。