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Fリーグゲーム分析リフレッシュ研修会を全国各地で開催

2017年10月11日

Fリーグゲーム分析リフレッシュ研修会を全国各地で開催

日本サッカー協会(JFA)では、Fリーグの観戦を通じたフットサルのゲーム分析をテーマにしたリフレッシュ研修会を全国各地で開催しています。

今シーズンは9月16日(土)に大阪府岸和田市の岸和田総合体育館、10月1日(日)に北海道旭川市の大雪アリーナと大分県別府市のビーコンプラザ、10月8日(日)に愛知県名古屋市の武田テバオーシャンアリーナにて開催され、たくさんの方にご参加いただきました。

この研修会の最大の特徴は、実際に試合の指揮をとる監督やコーチによる試合前の戦略ガイダンスや試合後のフィードバックを行うことです。今回はそれぞれの回で、シュライカー大阪の木暮賢一郎監督、エスポラーダ北海道の小野寺隆彦監督、金井一哉コーチ、バサジィ大分の吉武茂郎監督、名古屋オーシャンズのペドロ・コスタ監督、高橋優介コーチ、宮澤孝通訳に登壇いただきました。

試合前の戦略ガイダンスでは、対戦相手のスカウティングの手法や流れ、ゲームプランのデザイン方法、分析を基にした直近1週間のトレーニングの組み方、試合における戦略などのレクチャーを受けることで試合を分析するポイントを押さえます。その上で試合を観戦し、試合後には主にディスカッションを通して、実際の試合で何が起きて、どう対応したかなどを監督やコーチとともに振り返ります。試合に向けた準備の質がとても大切であり、一方で準備していたこととは全く違うことも起きるのが試合であり、それに対応することも準備と同様に監督として必要な要素の一つであることも理解できる内容となりました。

なお、次回の開催予定は下記のとおりです。

JFA公認指導者リフレッシュ研修 実施要項[DUARIG Fリーグ2017/2018 第24節 フウガドールすみだ 対 府中アスレティックFC ゲーム分析]

ダイレクターコメント

小西鉄平 JFAフットサルテクニカルダイレクター
この研修はFリーグと日本サッカー協会が、フットサルの魅力をより身近に感じてもらうことや、実際のゲームを前に監督やコーチがどのようにチームを作り上げていくのかを、具体的かつリアルに感じてもらうことを目的としています。実際には当日の試合を迎えるにあたり、1週間前から戦略(対策)を練り、過去直近の数試合(3試合~5試合)を分析し、相手の攻守の特徴や個人的にマークすべき選手やその試合の価値・位置づけなどを考慮し、試合前1週間のトレーニング内容が決まってきます。もちろん相手チームだけでなく、自チームにおける選手のコンディションや出場停止選手など考慮すべきポイントは自チームにも存在します。それらをすべて把握し、シーズン全体の目標達成に向けて、その試合をどう戦うか?がいわゆるチームの試合における戦略(対策)となります。またそれだけの準備をしてきても、実際の試合ではうまくいかないことが多くあるのがスポーツであり、フットサルであるということも、試合後の監督やコーチのフィードバックにより明らかになります。参加者の多くはそこで、いろいろな質問を監督やコーチに投げかけ、自分自身の考えとの対比を行います。そのようなディスカッションが多く行われることが、この研修会の最大の魅力であり、効果的な部分であると考えております。また各監督から発せられる言葉もまた大きな魅力であり、我々指導者にとって立ち返るべきポイントとなることも多くあると思います。

先日の名古屋開催で名古屋オーシャンズのペドロ・コスタ監督が受講生に送った、「どんな優れた戦術よりも、たとえ優れていない戦術でも選手全員がそれを信じて取り組むことができる方がましである」という言葉は、私にも受講生の皆さんにとても響いたのではないでしょうか。チームを一つにまとめること、同じ方向をむかせることが指導者にとって一番大事で、難しいことなのではないかと感じた瞬間でした。最後に、シュライカー大阪の木暮監督、エスポラーダ北海道の小野寺監督と金井コーチ、バサジィ大分の吉武監督、名古屋オーシャンズのペドロ・コスタ監督、高橋コーチ、宮澤通訳、そして各チームの関係者の皆様、ご理解とご協力を頂きまして本当にありがとうございます。引き続きこのような機会をFリーグ各クラブの協力を得ながら実施していきたいと思いますので、皆さん是非ご参加ください。

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