ニュース
2017ナショナルGKキャンプ(2/10~12)を大分で開催
2017年02月14日
2月10日(金)~12日(日)まで、ナショナルGKキャンプを大分スポーツ公園で開催しました。このキャンプは、育成におけるポジション別指導・強化を目的として、1999年よりJFA GKプロジェクトを中心に、GKに特化されたキャンプとして開催し、将来の日本代表GK、アンダーカテゴリー代表GKの育成を目的に年に1度行っています。
今回のキャンプには身長190cm以上のGKが5名参加、日本全国から選出された合計20名の選手たちがトレーニングやミーティングに参加しました。
コーチ・選手コメント
大橋昭好 ユース育成サブダイレクター
ナショナルGKキャンプ参加選手は、9地域から推薦のあった選手の中からU-15,U-18、のカテゴリーから各10名ずつ、合計20名を選考し、U-15,U-18に分かれて「シュートストップ」「クロス」「ブレイクアウェイ」「攻撃」の4つのテーマでトレーニングを行いました。トレーニングは、ナショナルトレセンコーチGK担当が、各カテゴリーに3名の体制で指導する形で行われました。キャンプには、山本昌邦副技術委員長、浜野征哉A代表GKコーチ、水原大樹U-15代表GKコーチが視察に訪れ、貴重なアドバイスを選手、スタッフにもらうことができました。
今回のキャンプの目的として「考えながらプレーすること」「日常で継続し、成長し続けるために、このキャンプで何かを掴んで持ち帰る」ということをオープニングで選手達に伝え、ピッチでは、「積極的にトライすること」「その中でのエラーを恐れずにプレーすること」「そしてトライを続けること」を促しました。また、なぜエラーが起きたのかを「考えさせる」働きかけを行うように、コーチングスタッフも心がけてトレーニングを行いました。宿舎では、EURO2016の映像から世界のトップレベルのプレーを観て、目指すプレーの基準を確認し、A代表のシュートトレーニング映像から、GKが状況を観て判断し、考えながらプレーしている様子の解る映像を共有したり、映像を使用した分析ミーティング、トレーニング前の映像ミーティング、トレーニング内容を掲示しておく等、「考えながらプレーすること」への意識を高めました。
2泊3日の短い日程でしたが、選手達が「考えながらプレーすること」へ意識が高まり、「プレーに対する積極性」が生まれてきた活動になりました。今年はU-17、U-20ワールドカップに日本代表が出場しますが、今回参加したU-15,U-18の選手たちは、次のU-17、U-20ワールドカップに向けてのターゲットエイジになってきます。世界基準を日常で意識し、継続し、更に成長することを期待したいと思います。選手参加にご協力を頂いた所属チームならびに関係者の皆様に感謝を申し上げます。また、雪が降り交通が大変な中、九州の指導者、GK指導に携わっている方々が、見学に来られました。皆さんの情熱にも感謝申し上げます。ありがとうございました。
長谷川凌 選手(市立船橋高校)
GKキャンプに参加がきまったとき、自分の立ち位置を知り、自分に無いものを吸収し、トレーニングの中で自分の長所、課題を見つけ、今後のプレーの幅を広げるチャンスだと思いました。また、集まった他の選手とトレーニングをする中で、自分の立ち位置を見つめ直すきっかけとなりました。プレーでは、クロスボールに対するプレーの質を更に高めていくことが、今後、チームに帰っての大きな課題と感じたので、考えながらトレーニングすることを継続し、クロスボールに強いGKになっていきたいと思います。将来の目標は、海外でプレーすることなので、一つ一つのプレーのレベルを向上させるために努力していきたいと思います。
山田大樹 選手(鹿島アントラーズジュニアユース)
GKキャンプに参加することが決まった時、全国から集まるレベルの高い選手達とプレーすることで自分の立ち位置を知るチャンスだと思いました。キャンプに参加しトレーニングする中で、自分より能力が高い選手がいたり、特徴がある選手がいると感じたので、その選手たちに追いつくという明確な目標を掴むことができました。今後、自チームに帰り、ストロングポイントを伸ばすことと、見つかった課題に対して考えてトレーニングをしていきたいと思います。今後、自分の目標を掴み取るために強い意志を持ち続け、一年後を振り返った時に達成できるように取り組んでいきたいと思います。
見学していた指導者コメント
加藤寿一 選手(サンフレッチェ広島ユースGKコーチ)
今回、ナショナルGKキャンプでトレーニング(以下:TR)だけでなく夜のミーティングまで見学させていただき、とても良い刺激を受け、且つ考えさせられることも多くありました。U-15は基本の徹底、U-18は基本を踏まえながらより試合に近い状況のTRを行い、その中で積極的に「トライ」することを強調し、失敗を恐れず積極的にプレーすること、そこからなぜ成功したか?なぜミスしたか?を選手に「考え」させるようにしているように感じました。夜のミーティングでもこの「考える」ことが習慣になるようにTRのプレーをVTRで省みながら選手に考えさせ、発言する場を作リ、考える材料を与えながら進めていたように感じました。また、今回は各TRの後にゲームを行わず、最後に「まとめ」的にゲームを行なっており、それぞれのテーマのTRをしっかりでき、反省を踏まえ、積み重ねができた上でのゲームになり、実際に積み重ねを感じるプレーも多く見られました。
全体を見ての感想としては、まず「自分で考える」習慣を身につけさせることが大切だと感じました。ただ考えろというのではなく、いつ、何を考えるかという材料の部分も夜のミーティングで理解できたのではと感じます。こういうことを日常から行えるようになれば、自立した選手が育ってくると思いますし、自分の指導を省みてそれができているか考えさせられました。また、基本の大切さも改めて感じました。それは多くのTRの問題となる根本が基本の部分であり、その基本のTRからゲームを意識させていかなければならないということを改めて感じさせられました。また、実際のTRもピッチの近くで見ることができ、ピッチでのコーチの選手へのはたらきがけの声も聞け、夜のミーティングでも選手とのやりとりなども見ることが出来、学ぶことが多く充実したものでした。
今回は雪で交通も大変な中、見学に来ていた九州の指導者の方々のパワーを感じさせられました。短い期間ではありましたが充実したものとなり、これをチームに持ち帰り、より良い選手を育てられるようにフィードバックしていき、自分自身も日々常に「考え」、「トライ」し、選手に負けないよう進歩し続けていきたいと思います。そして今回参加した選手たちのさらなる成長を期待したいと思います。最後にトレセンスタッフの方々、このキャンプに関わったスタッフの方々に感謝したいと思います、ありがとうございました。
スケジュール
2月10日(金) | PM | トレーニング |
---|---|---|
2月11日(土) | AM/PM | トレーニング |
2月12日(日) | AM | トレーニング |
関連情報
最新ニュース
- 日本代表 2024/12/26 なでしこジャパン(日本女子代表) コロンビア女子代表との対戦が決定(2025年4月 大阪/ヨドコウ桜スタジアム)
- 選手育成 2024/12/26 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に山﨑総徳選手(栃木シティフットサルクラブ)を認定
- 大会・試合 2024/12/26 浦和LとC大阪が決勝進出 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会準決勝
- 大会・試合 2024/12/26 決勝のカードは浦和vsG大阪に決定 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会準決勝
- 指導者 2024/12/26 2025年度 JFA ゴールキーパーAライセンスコーチ養成講習会 開催要項