沖縄県
エスペランサFC Aが接戦を制し、6年ぶり2回目の全国大会へ
エスペランサFC A 0-0(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-0)PK3-1 FC琉球U_12
JFA 第44回全日本U-12サッカー選手権大会 沖縄県大会の決勝が11月7日、金武町フットボールセンターで行われました。
気温27度の爽やかな秋晴れの中、行われた決勝はともに2回目の全国大会出場を目指すエスペランサFCAと FC琉球U_12の対戦となりました。
エスペランサは決勝戦までの5試合で総得点27点、総失点3点、FC琉球も5試合で総得点26点と両チームともに高い攻撃力と堅い守りで勝ち上がっており、試合開始前からハイレベルな拮抗したゲームが予想されました。
試合は、序盤から両チームとも持ち味であるパスをつないだ攻撃を展開します。エスペランサが両サイドから縦の推進力で攻め上がり、喜久本大知選手がシュートを放ちチャンスをつくりますがFC琉球のブロックを敷いた守備に阻まれ得点を上げることができず、0‐0のままハーフタイムとなりました。
後半に入ると、FC琉球がパスカットからのショートカウンターでチャンスを掴みますがエスペランサDF陣の堅い守りとGK喜久本昇吾選手のナイスセーブによりゴールを奪うことができず0‐0のまま延長戦へ突入します。前後半戦い抜き、これまでボールの支配率、決定機、シュート数もほぼ互角、延長戦での戦いに会場の熱気も高まります。
延長戦では後半戦の勢いそのままにFC琉球が素早いプレスをかけ、奪ったボールをショートパスでリズムを作り、山城真人選手、知花風生選手が守備陣を崩し決定機をつくりますがゴールネットを揺らすことができません。互いに全力を出し切った延長戦も無得点のまま決着がつかず、運命のPK戦へ。
エスペランサは、DFの平良亮真選手にGKを交代、FC琉球の1人目のキッカーのシュ−トを左手一本ではじくビッグセーブで、期待に応えます。エスペランサは3人のキッカー全員が成功し、PK戦を3‐1として接戦を制し、6年ぶり2回目の全国大会出場を決めました。
最後までフェアプレーで試合を見せた両チームの健闘を称え、会場から大きな拍手が送られ、大会の幕が閉じました。
監督・選手コメント
石井祐司 監督(エスペランサFC A)
県大会一ヶ月前までは、全然調子が上がらず心配していましたが、選手たちが自らの気持ちで少しずつ調子を上げ、優勝を決めてくれました。もともと自たちの力で自分たちのためにサッカーをやることを望んでいましたので、優勝した事よりも選手たちの心の成長が喜ばしいです。
島袋海生 選手(エスペランサFC A)
決勝では、昨年の新人戦に負けたFC琉球にチャレンジャーとして強い気持ちで臨んだ事で、優勝を決める事が出来ました。全国大会でも、県大会の決勝同様、チャレンジ精神を忘れず、自分たちのパスサッカーをやりぬいて、勝っても負けても後悔しないプレーをします。自分たちがエスペランサで学んだサッカーを全てぶつけて、沖縄県代表として優勝を目指して、頑張ります。
呉屋和優 選手(エスペランサFC A)
決勝戦の相手チームは、自分よりも体格の大きな選手が多かったのですが、「絶対にゴールを守る!」という気持ちで体を張ってがんばり、無失点に抑えることができて嬉しかったです。全国大会では、チームが一丸となって、一戦一戦、ぼくたちのサッカーができるようにがんばります。
平良亮真 選手(エスペランサFC A)
PK戦ではゴールキーパーをやることが決まっていました。PK戦になった時、チームメイトや監督・コーチ・保護者の方のためにも「絶対止めてやる」と思いゴールラインに立ちました。相手の1人目のキッカーのシュートを止めて、チームが勝った瞬間はとても嬉しかったです。今、世の中はコロナウイルスの影響などで暗いニュースが多いと思うので、サッカーの力で少しでも明るくできるように試合が終わるまで正々堂々と戦い優勝を目指して頑張ります。
優勝 | エスペランサFC A |
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準優勝 | FC琉球U_12 |
3位 / 4位 | たきばる東ジュニア / FCヴォルティーダ沖縄ジュニアA |
努力賞 | たきばる東ジュニア |
準優勝:FC琉球U_12
3位:たきばる東ジュニア
4位:FCヴォルティーダ沖縄ジュニアA