北海道
プログレッソ十勝FCU-12が激闘を制し、全国大会初出場を決める
北海道コンサドーレ札幌U-12 0-1(前半0-0、後半0-0、延長前半0-1、延長後半0-0) プログレッソ十勝FCU-12
JFA 第44回全日本U-12サッカー選手権大会 北海道大会の決勝が10月11日、芦別市なまこ山総合運動公園サッカー場で行われました。
気温15度で快晴の下、北海道代表を決める決勝は5年連続10回目の優勝を狙う北海道コンサドーレ札幌U-12と、初優勝を目指すプログレッソ十勝FCU-12の対戦になりました。
試合は、3-3-1のフォーメーションで左サイドを起点にしながらオーバーをかけて崩したいプログレッソに対し、3-2-2の陣形で中央2枚のボランチからワイドに展開したいコンサドーレの拮抗した一戦になりました。前半は横にボールを動かしながら前進したいコンサドーレに対し、縦パスに素早くプレスをかけ、相手の前進を阻もうとするプログレッソ。6分にコンサドーレは多田蒼生選手と千葉希典選手のFW2人の連携でフィニッシュまで持ち込みチャンスを作ります。一方のプログレッソは、8分サイドチェンジから宮本怜弥選手がミドルシュートを放ちます。前半はコンサドーレのシュートが3本、プログレッソが1本でした。ボール保持率はややコンサドーレが上回りましたが、互いに決定機まで持ち込ませない堅守が光る前半でした。
後半は開始早々立て続けにプログレッソに決定機が訪れます。22分に左サイドのFKからシュートを放つと、直後の23分には大嶋祐翔選手の個人技での突破から中央に折り返し、あわやゴールというシーンを生み出します。コンサドーレはその1分後、左サイド澤田士道選手から多田選手へのスルーパスがGKと1対1の場面を作りますが、左足で放たれたシュートは右ポストをかすめ、惜しくも外れました。33分にはプログレッソのビルドアップにプレッシャーをかけ、コンサドーレはシュートを放ちますが決まりません。コンサドーレは太田杜和選手をFWに上げ、少ないタッチの崩しから決定機を作りますが、多田選手のシュートはバーを直撃。プログレッソが粘り強い守備を続け、0-0のまま延長戦へ突入します。
決定機は延長戦突入後の44分、プログレッソ岸煌介選手がゴール前で粘り、FKを獲得します。そのFKを大嶋選手がゴール左隅に強烈にたたき込み、プログレッソが先制。その後、ピッチをワイドに使い、時間を使いながら追加点を狙うプログレッソと、プレスをかけて同点に追いつこうとするコンサドーレの攻防が続きます。コンサドーレはCBの河村虎之介選手をFWに上げ、同点に持ち込もうとしますが、プログレッソも集中した守備でそのままタイムアップとなりました。
プログレッソ十勝FCU-12が北海道コンサドーレ札幌U-12の5連覇を阻み、初優勝を飾りました。十勝勢としては、平成15年(第27回大会)に優勝し、全国大会で3位に入った帯広FC以来、17年ぶりの快挙となりました。
監督・選手コメント
西村昌規 監督(プログレッソ十勝FCU-12)
決勝については、相手がサイドチェンジしてくさびに入れてくるのが傾向として対策をしてきてはいましたが、うまくいくとは思っていなかったです。準決勝、決勝の間が一時間と短い中で体力的につらかったですが、選手たちは最後まで頑張ってくれました。
城ノ下天翔 選手(プログレッソ十勝FCU-12)
最初は相手に支配されている時間が長く、苦しい時間が続いていた中でも、チームとして一致団結してやり切れたことが良かったと思います。
大嶋祐翔 選手(プログレッソ十勝FCU-12)
フリーキックの場面は、ワクワクした気持ちで蹴りました。試合については、守備がうまくいき相手チームを自陣に入れさせなかったのは良かったですが、攻撃はあまりうまくいってなかったのが反省点です。
優勝 | プログレッソ十勝FCU-12 |
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準優勝 | 北海道コンサドーレ札幌U-12 |
3位 | 北海道コンサドーレ東川U-12 / Arearea FC |
努力賞 | 北海道コンサドーレ札幌U-12 |
準優勝:北海道コンサドーレ札幌U-12
3位:北海道コンサドーレ東川U-12
3位:Arearea FC