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SAMURAI BLUE エクアドルに引分け、準々決勝進出ならず~CONMEBOLコパアメリカブラジル2019~
2019年06月25日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月24日(月)、ベロオリゾンテのEstadio MineiraoでCONMEBOLコパアメリカブラジル2019の第3戦・対エクアドル代表戦を戦いました。互いに勝てばグループステージ突破が決まるという状況の中、リスクを取って攻め合う展開となりましたが、結果は1-1の引分け。両チームともにグループステージ敗退という結果になりました。
日本は攻守に噛み合うゲームとなったウルグアイ戦をほぼ踏襲するスターティングイレブンをこの試合に向けて送り出しました。GKに川島永嗣選手(RCストラスブール)、DFは右から岩田智輝選手(大分トリニータ)、植田直通選手(セルクル・ブルージュKSV)、冨安健洋選手(シントトロイデンVV)、杉岡大暉選手(湘南ベルマーレ)、中盤の中央には柴崎岳選手(ヘタフェCF)と板倉滉選手(FCフローニンゲン)、高い位置に三好康児選手(横浜F・マリノス)、中島翔哉選手(アルドゥハイルSC)、久保建英選手(レアルマドリード)、そして最前線には岡崎慎司選手(レスター・シティー)が入りました。
勝つしかないチーム同士の対戦でもあり、エクアドルは序盤からハイプレスを仕掛けて主導権を握ろうとします。日本はうまくボールを運べなくなる時間帯もありましたが、「前から奪いに来る相手のアンカーの脇を使う」(岩田選手)という意図を持って何度か中央へのパスを起点に相手のプレッシャーをかわしてゴールへ迫ります。そして前半の15分でした。中央の中島選手から岡崎選手へスルーパスが通り、そこからのこぼれ球を中島選手が押し込みます。これはいったんオフサイドでノーゴールと判定されましたが、VARによって判定が覆り、日本の先制点が認められました。
このあとはエクアドルにボールを持たれて動かされる時間帯も長くなる中で迎えた35分、エクアドルの右サイドから逆サイドへと長いクロスが放り込まれます。日本は瞬間的に数的不利になり、競り合いからのこぼれ球をIbarra選手に狙われてしまいます。強烈なシュートはGK川島選手が防ぎましたが、そのリバウンドボールをMena選手に押し込まれ、同点に追い付かれました。
エクアドルは後半から守備的MFを1枚増やす布陣変更で日本の攻撃の狙いを封じつつ、よりどん欲に日本ゴールへ迫る構えを見せます。後半開始からのエクアドルの激しい攻勢をしのいだ日本は、66分にFW上田綺世選手(法政大学)を投入して反撃に出ます。その上田選手はさっそくチャンスに絡んで日本に決定的機が訪れますが、いずれも決めることができません。
このままでは共倒れになってしまう両チームは、最後の時間帯で互いに守備の枚数を削って攻め合う展開となり、日本は90分に久保選手のスルーパスから前田選手が抜け出す絶好機を作りますが、前田選手のシュートは相手GKに阻まれ、そのこぼれ球を狙った上田選手のシュートも枠から外れ、ゴールは生まれません。さらに後半のアディショナルタイムに久保選手のシュートがネットを揺らしたシーンもありましたが、オフサイドのためにゴールとはならず。
結局、1-1のままスコアは動かずに試合終了。日本のCONMEBOLコパアメリカブラジル2019への挑戦は3試合1敗2分という結果で幕を閉じることとなりました。
森保監督は「選手たちは短期間で行われた3試合の中で成長を見せた」とその奮闘を称えつつ、「勝てなかった、勝ちきれなかった部分について、まだまだ力が足りなかったことを真摯に受け止め、チーム強化に当たっていきたい」と総括。また、「サッカーを取り巻く素晴らしい環境、サポーターの情熱のなかで行われた大会に参加でき光栄に思う」と大会への感謝を述べました。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
選手たちが最後まで戦い抜いてくれたことを評価したいですし、相手のシステムが途中から変わったなかでも臨機応変に対応してくれました。相手が圧力をかけてきて後手に回った部分もありましたが、粘り強い守備はできていました。圧力をかけられたときに守り切れるか、いかに攻撃に移れるか、またチャンスを作りながらも決定力を上げられるかといった部分において力をつけていきたいと思います。「負けなかった」というより、「勝てなかった」試合。選手たち自身も感じています。「惜しい」というところから「勝つ」ところまでに大きな改善が必要だとは思いますが、選手たちは学びながらも普段通りの目線で、自分たちはできるというスタンスで戦っていた。アジアと世界の差は縮んでいると感じています。
DF #2 杉岡大暉 選手(湘南ベルマーレ)
クロスの本数をもっと増やさないと相手の脅威にはなれないと思いました。もっと精度を上げることでもっと嫌な選手になれると思います。今回岡崎選手とやらせてもらいましたが、一つ武器があることに加えて、全てのアベレージが高かった。自分も全てにおいてのアベレージを上げていかないと世界では戦えないと思いました。Jリーグに戻っても、いかに日本代表に選ばれるかという勝負をしていきたいですし、ここで感じたことを基準にしてプレーしていかなければいけません。
DF #16 冨安健洋 選手(シントトロイデンVV)
プレーしている限り、100%の出来というのはないと思っています。1試合1試合反省して改善していくということを繰り返していくしかありません。2試合目から、僕らはラインを下げずにやっていこうとプレーしていました。今日もそういうチャレンジをする中で、相手はそれに対してロングボールを狙ってきました。間延びする時間帯もありましたけど、ラインを上げるチャレンジは続けました。互いにゴール前の場面があり、そこを決めるかどうかだったと思います。
MF #7 柴崎岳 選手(ヘタフェCF)
(キャプテンに指名されたことで)監督からの信頼というか、チームに対しての責任を感じてプレーしていました。若い選手たちがこういった舞台でバチバチやれるようにできればと。今回の大会で試合に出られなかった選手たちも含めて、僕らとしては実りある大会でしたし、決して無駄ではなかったと思います。(所属チームで出場機会が少なかったが)こういったときに実力を証明できればと思っていましたし、それができてこそのプロだと思っていました」
MF #21 久保建英 選手(レアルマドリード)
最後の最後までお互いにチャンスがあって、お互いにこれを決めれば(グループステージを)抜けられるという緊張感もあったと思います。結果として痛み分けになりましたけど、いま持っている力は出せたのかなと思います。もちろん悔しいです。個人的には2試合90分出て、1試合は途中から出させてもらって、普段やる機会のない相手とやらせてもらい、やってて楽しかったです。大会の熱気も感じられて、自分としては初めての経験でしたけれど、そういう経験ができたことは良かったと思います。
FW #18 岡崎慎司 選手(レスター・シティー)
若い選手たちに好きなところでボールを受けさせてやろうということを考えてプレーしていました。自分個人としては、もっともっといろいろな形のシュートパターンを持って、もっとチャンスを作り出せるようになっていければ。ゴールを奪う過程において、もっと危険な選手になっていかないといけないと思います。
スケジュール
CONMEBOLコパアメリカブラジル2019
大会期間:2019/6/14(金)~2019/7/7(日)
グループステージ:
2019/6/18(火) 8:00キックオフ(日本時間)
vs チリ代表
2019/6/21(金) 8:00キックオフ(日本時間)
vs ウルグアイ代表
2019/6/25(火) 8:00キックオフ(日本時間)
vs エクアドル代表
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