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スポーツ救命ライセンス講習会を兵庫県尼崎市で開催
2023年05月30日
日本アスリートライフサポート協会は5月21日(日)、兵庫県尼崎市の尼崎新都心病院で「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催し、医師・トレーナーなど12名が受講しました。
講義では、熱中症や脳振盪(のうしんとう)などスポーツ現場で起こり得ることが多い事象の対処法について学びました。実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送についてはあらゆる場面を想定して繰り返し実技を行いました。一人一人が意欲的に取り組み、しっかりと手技を身につけることができました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師コメント
古家信介 医師(スポーツ救命部会員/日本アスリートライフサポート協会)
今回は主に兵庫県内で活動されている医師・看護師・理学療法士・トレーナー・指導者の方々が受講されました。会場が駅から5分程度とアクセスもよかったです。
講義では現場での経験などを踏まえた質問がいろいろあり、まだまだこういった知識と技術を普及させていく必要があると感じました。実技では皆さん非常に意欲的で、特に搬送実技ではまだ物足りないような雰囲気もありました。
また定期的に開催し、多くの場所で広げていきたいと感じています。
受講者コメント
大西慎太郎 医師(西宮回生病院 整形外科/ガンバ大阪・甲南大学体育会サッカー部・SWHフットサルクラブ チームドクター)
本講習会は、スポーツ現場で想定される緊急の対応を要する状況で、適切に初期対応できるためのエッセンスが詰まっており、選手や指導者、保護者からスポーツ現場での救護に携わる方など多くの方にとって有益なものと感じました。心停止や頚椎損傷、アナフィラキシーや熱中症の現場での対応が簡潔にまとめられており、医療知識の少ない方でも学びやすい工夫がなされていました。私自身は医療者としてBLSなどの講習を幾度か受けていますが、スポーツ現場に即した内容で勉強になりました。最後に、本講習会スタッフの方々が持つ熱量が素晴らしく、感銘を受けました。この活動が今後も広く日本のスポーツ現場に浸透することを願ってやみません。
齋藤勝則さん(大西メディカルクリニック/アスレティックトレーナー、理学療法士)
今までいろいろな救急法の講習を受講してきましたが、スポーツ現場に特化した内容が学べると思ったので今回受講しました。BLSは変更点が毎回あるので、継続して学んでいく必要があると感じました。搬送に関しては、改めて学ぶきっかけとなりました。これまで命に関わるような重篤な場面には遭遇したことはないですが、知識があるのとないのでは、実際に起きた時の行動が変わってくると思いました。講師の先生は救急の現場で働いている方たちだったので、「一次救命がしっかりできていないと二次救命ではほとんど救えない」と言われていたのが印象的でした。安心してスポーツを行うためには、多くの人が救急法の知識を持つ必要があると思いました。
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