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スポーツ救命ライセンス講習会を神奈川県で開催
2021年12月06日
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と、簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
新型コロナウイルスの影響で長らく開催を見合わせていましたが、感染症対策を講じたうえで11月23日(火・祝)に神奈川県の亀田病院/亀田メディカルフィットネスで開催し、スタッフ8名が参加しました。福島理文医師(スポーツ救命部会員)による熱中症・脳振盪(のうしんとう)などの講義と実技で心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方や、バックボードによる全身固定・搬送についても学習しました。受講者はAEDの重要性を認識し、普段の生活においてもAED設置場所を意識するなど、AEDへの関心も高めていました。
※AEDのご購入・リースは、「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師コメント
福島理文 医師(スポーツ救命部会員/順天堂大学 循環器内科)
本講習会は講義と実技の2本立てとなっております。講義はスポーツ現場で起こりうる心臓突然死、脳振盪、熱中症を中心に窒息やアナフィラキシーについての講義です。実技は、AED使用方法を含めた心肺蘇生法と頭頸部外傷を受傷した場合のバックボートを用いた搬送を行いました。受講生の方々は講義、実技共にとても熱心でさらに明るい雰囲気で、実り多い講習会となりました。本講習会はサッカーに限らずスポーツに関わる全ての方に受講していただけますので、ご興味のある方はぜひご参加して頂ければ幸いです。
受講者コメント
武田遥河 さん(亀田メディカルフィットネス トレーナー)
今回の講習ではスポーツ現場で起こりうる熱中症や脳震盪、アナフィラキシーショックの病態と現場での対応を講義で学び、AEDの使い方と心肺蘇生法の流れ、バックボードを使った頸椎損傷が疑われる選手の搬送方法を実技で学ぶことが出来ました。選手の命や今後の競技人生を守るためにも、迅速で適切な対応が出来るように常に準備していきたいと感じ、共に現場に立つスタッフにもこの講義の内容を共有していければと感じました。
小林祐也 さん(亀田メディカルフィットネス トレーナー)
今回の講習会で普段馴染みのないバックボードを使用した搬送や、これまで学んできたAEDを使用したBLSについて復習をすることができました。特にBLSに関しては、人の命に関わることなのでこのタイミングで改めて学べることができたのは良かったです。また、学ぶ機会が少ないアレルギーなどの対処についても学ぶことができ、自分が現場にいる時にどのように対応すれば良いかなどを知ることができました。