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サウジアラビア |
面積 | 人口 | 首都 | 言語 |
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215万㎢ | 3,370万人 (2018年) |
リヤド | アラビア語 |
サウジアラビアサッカー連盟
Saudi Arabia Football Federation(SAFF)
設立/FIFA加盟 | 最新FIFAランキング (※2021年9月16日発表) |
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1959年/1959年 | 56位 |
FIFAワールドカップ出場 | 日本代表との対戦成績(直近5試合) |
5回 (1994、1998、2002、2006、2018年) |
3勝 2敗(10得点 5失点) |
中東の強豪国であるサウジアラビアは過去に5度のワールドカップ出場を果たしている。
2018 FIFAワールドカップ ロシアを目指した前回の最終予選でも日本と同じ組になり、対戦成績は1勝1敗だった。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いていたSAMURAI BLUEはホームで清武弘嗣選手のPKにより先制、終盤には原口元気選手のゴールで2-0に。終了間際に1点返されたが2-1で勝利して、本大会に大きく前進する試合となった。
二度目の対戦は最終節、本大会行きを決めた後でアウェーに乗り込んだが、主導権をうまく握れないまま後半に先制ゴールを許し、0-1で敗れた。
ワールドカップ本大会では開催国ロシアにいきなり0-5の大敗を喫すると、南米の強豪ウルグアイには健闘こそしたが0−1で敗れた。2試合にしてグループリーグ敗退が決定している中でも、3戦目でエジプトにアル・ファラジュ、アル・ドサリが得点し、モハメド・サラーにゴールを許したものの2-1で勝利して大会を終えた。
日本との対戦で記憶に新しいのは2019年に行われたAFCアジアカップUAE大会のラウンド16だ。スペイン人のファン・アントニオ・ピッツィ監督に率いられていたサウジアラビアは、森保一監督が就任して半年の日本を相手に70%を超えるボール保持率を記録した。前半20分にセットプレーから冨安健洋選手が代表初ゴールをあげ、それが決勝点となったが、中盤のポゼッションで完全に上回られるなど、非常に苦しい戦いだった。
結局この試合を最後にピッツィ監督が解任されて、ロシアワールドカップでモロッコを指揮したフランス人のエルベ・ルナールがチームを引き継ぎ、ウズベキスタンなどと同居したFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選を6勝2分と盤石な戦いぶりで突破してきた。アジアカップの時から監督こそ替わったが、守護神GKアル・オワイスをはじめとした主力の顔ぶれは大きく変わっていない。
ルナール監督も前体制と同じく自分たちからボールを動かす攻撃を志向するが、サイドを起点に縦のスピードをより意識する部分は異なる。そして速いクロスにタイミングよく飛び出して合わせるフォワードのアル・シェフリ選手は抜け目のない狡猾なストライカーであり、一瞬の隙を与えることが失点につながりうる。
危険なジョーカーとして注意が必要なのは1999年生まれの若きアル・ハムダン選手だ。東京オリンピックにも出場した長身のストライカーは前線に高さと迫力を加えることができる。
アル・ヒラルなどAFCチャンピオンズリーグでも好成績をおさめている国内クラブの所属選手が大半を占めるサウジアラビア。4ー2ー3ー1をメインにボランチのオタイフ、アル・マルキ選手が丁寧にボールをつなぐ間に、左右のサイドバックが高い位置まで上がって、サイドアタッカーのアル・ムワッラド選手、アル・ドサリ選手とチャンスメイクに絡んでくる。
中央でアクセントとなるアル・ファラジュ選手(下写真7番)はラストパスやミドルシュートに加えて、巧妙なドリブルでファウルをもらうのもうまく、獲得した直接FKのキッカーも務める。
アル・アムリ選手とアブドゥラー・アドゥ選手がセンターバックの主力を担うディフェンスラインは個人の守備能力が高く、シンプルな突破やクロスに合わせるシュートを簡単には許さない。ただし、ボールを奪いに行く守備が主体のボランチとの間にスペースが生じることも少なくなく、その合間でボールを持たれると守備が後手を踏むことがあり、1つのアキレス腱と言える。