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ニュース

【ホットピ!~HotTopic~】日本代表の強化、日本サッカーの発展を支えてきたキリンカップサッカー

2026年09月17日

【ホットピ!~HotTopic~】日本代表の強化、日本サッカーの発展を支えてきたキリンカップサッカー

日本サッカー協会が主催する、歴史ある国際大会

国際Aマッチの大会である「キリンカップサッカー」が、4年ぶりに開催されます。前身の大会が1978年に始まってから48年。その間、2022年の大会まで33回が開かれています。日本代表がFIFAワールドカップやオリンピックの出場権獲得に挑戦し、そのたびにはね返されてきた苦難の時代から、世界のひのき舞台で優勝を目標とするまでになった現在まで、日本サッカーの成長を支えてきた大会といっても過言ではありません。

わが国のサッカーの100年以上にわたる歴史で、金字塔の一つが1968年のメキシコオリンピックにおける銅メダル獲得でしょう。まだ日本にプロフェッショナルが存在しない当時、この快挙にサッカー界は沸き立ち、未来への希望が膨らみました。ところが、その後のワールドカップやオリンピックのアジア予選では敗退が続き、世界は遠いものになっていきました。

もちろん、日本サッカー協会(JFA)もこうした状況を打開すべく、敗因の分析やさまざまな取り組みで日本代表の強化を図りました。その対策の一つが、1976年ごろから検討されていた定期的な国際大会の実施でした。それまでも海外遠征や外国の一流クラブチームの招へいなど、レベルの高い相手に胸を借りる機会はありました。しかし、タイトルを争う大会という形式は、より真剣度が増します。サッカーファンにとっても、レベルの高い国際試合を間近で見られるのは大きな喜びです。

大会実現に至ったもう一つの要因は、アジア諸国の期待に応えるためです。日本のチームは戦後間もない1950年代以降、マレーシアのムルデカ大会などへの参加や遠征でアジア各国を頻繁に訪れていました。一方、経済的に豊かになった日本にも大会開催を望む声が高まり、JFAもそれに応える形で新たな大会を創設し、アジアへの恩返しの意味も込めたのです。

こうして1978年に実現したのが「ジャパンカップ」です。海外からのチームに日本代表、日本選抜を加えて8チームが参加し、全国10会場を舞台に10日間の日程で行われました。その前年に日本人プロ選手第一号となり、西ドイツ(当時)のリーグ戦とカップ戦の二冠獲得に貢献したばかりの奥寺康彦が、1.FCケルンの一員として凱旋したのも大きな話題となりました。

日本は1991年の初優勝以来、11度のタイトル獲得

ジャパンカップは1980年の大会からキリンビール株式会社の正式な後援を得て「ジャパンカップキリンワールドサッカー」と改称。さらにその5年後にはキリンカップサッカーと名称を変更して現在に至っています。これを機に、第1回から優勝チームに授けられていた七宝焼のカップに代わり、21世紀のサッカーをシンボライズした純銀製カップが授与されるようになりました。

大会形式のキリンカップとは別に、1998~2000年には「キリンチャレンジ」、「キリンビバレッジ」の名称を冠した単独の国際試合も行われるようになりましたが、これらを統一する形で「キリンチャレンジカップ」が2001年に始まりました。なでしこジャパン(日本女子代表)やオリンピックを目指すチームも、この名称の試合を戦っています。

日本代表の強化を目的に始まったキリンカップで、念願の初優勝を成し遂げたのは1991年の大会でした。国内でプロ化への動きが期待感を高める中、タイ代表、バスコ・ダ・ガマ(ブラジル)、トッテナム・ホットスパー(イングランド)に3連勝し、優勝カップを掲げたのです。三浦知良、ラモス瑠偉らを擁するチームは、最終戦でサッカーの母国の名門に4-0の快勝を収めました。

その翌年には、クラブチームの参加が多かった大会から、国・地域を代表するチームを招いた国際サッカー連盟(FIFA)公認の国際Aマッチの大会になりました。この1992年の大会は、オランダ人のハンス・オフト監督が就任し、日本代表を初めて外国出身者が率いることになった画期的な大会でした。そして、原則として3チームによる総当たり戦で順位を決めてきましたが、4チーム参加となった2016年の大会から、ノックアウト方式を採用。SAMURAI BLUE(日本代表)は優勝を分け合った2度を含め、通算11度のタイトルを獲得しています。

ベルギーとチリをいずれも4-0で下し、1995~97年に続く2度目の大会3連覇を達成した2009年大会

世界トップレベルのチーム、選手も多く出場

キリンカップの楽しみの一つが、海外のトップレベルのチームと選手の参加でした。第1回大会では、前年の欧州最優秀選手に選ばれたデンマーク人のアラン・シモンセンが、ボルシア・メンヘングラートバッハ(西ドイツ)の一員として来日。その翌年は、1年前にアルゼンチン代表の中心選手の一人としてFIFAワールドカップを制したオスバルド・アルディレスが、トッテナムでジャパンカップ優勝を果たしました。1983年には欧州最優秀選手に2度選ばれたイングランドのケビン・キーガンが、母国のニューカッスル・ユナイテッドを優勝に導きました。

さらに、1988年にはブラジルのジーコがCRフラメンゴ(ブラジル)、1991年にはイングランドのゲーリー・リネカーがトッテナム、1996、2001年にはドラガン・ストイコビッチがユーゴスラビア代表で、その雄姿を披露してくれました。ガブリエル・バティストゥータがエースだった1992年のアルゼンチン、エリック・カントナやディディエ・デシャンを擁した1994年のフランスなども、ワールドクラスの実力を存分に発揮してカップを持ち帰りました。

世界トップレベルのチーム、選手の来日も楽しみの一つ。
1994年大会では、後に選手と監督でFIFAワールドカップを制するデシャンも出場

ヴェルダー・ブレーメン(西ドイツ)に所属していた奥寺、パルメイラス(ブラジル)の三浦という日本人プロ選手が、1986年に対決したのもキリンカップの大きなトピックです。1999年に横浜国際総合競技場で行われた日本対ペルーは6万7354人の観客を集め、記録に残る限りでは日本代表のホームゲームで史上最多となっています。

日本代表のホームゲームで史上最多の6万7354人の観衆を集めた1999年大会のペルー戦

約半世紀にわたり、キリンカップは日本代表の成長、日本サッカーの発展に大きく寄与しています。レベルの高い真剣勝負の場を、という当初からの考えは受け継がれ、今回もワールドカップに出場したばかりのエクアドル、パナマ、ニュージーランドが来日し、SAMURAI BLUEと優勝を争います。国の威信を背負ったチームによるタイトルマッチの迫力、緊迫感をお楽しみください。(文中敬称略)

2022年に行われた前回大会、日本は決勝でチュニジアに敗れて準優勝に終わった

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