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SAMURAI BLUE、戦術練習を本格スタート
2018年05月27日
キリンチャレンジカップ2018ガーナ代表戦へ向けて調整を続けているSAMURAI BLUE(日本代表)が5月26日(土)、本格的な戦術練習をスタートさせました。
前日まで選手の所属クラブの試合日程などの都合で三々五々合流した選手たちはコンディショニング主体のトレーニングを続けていましたが、千葉県内で行われている合宿6日目を迎えたこの日は、負傷の影響で別調整を続ける乾貴士選手(SDエイバル)、岡崎慎司選手(レスター・シティ)、GK中村航輔選手(柏レイソル)を除いたメンバー全員でチームとしての戦術練習に多くの時間を割きました。
ポジションごとに3グループに分かれて、スピードと精度を意識したパス練習などを行った後、西野朗監督がピッチ中央でボードを使って全選手に配置などを説明。これまでの4バックではなく、3バックの布陣でのビルドアップを確認しました。
コート4分の一ほどの狭いエリアで10対10の実戦形式を行い、3バックに加えて中盤の形も変えるなどして、いくつかシステムの形や選手を変えながら入念に動きをチェック。その後、対戦相手を4バックに設定したミニゲームも実施して、3バックの中央を務めた長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)をはじめ、選手たちは柔軟に対応し、軽快な動きを見せていました。
一方、岡崎選手は対人練習に入るまでは全体練習に参加。その後はランニングなどに取り組み、GK中村選手は、先週末のJリーグで受けた脳震盪の回復プログラム沿って調整を続けました。
また、前日までランニング中心の調整が続いていた乾選手は、この日はスプリントやポールを使ったサイドステップ、ドリブルなどの動きが導入されたメニューを精力的に消化。全体練習の終わりには、長友佑都選手(ガラタサライ)、原口元気選手(フォルトゥナ・ドュッセルドルフ)とボール回しを行い、明るい表情を見せていました。
来月ロシアで開幕する2018FIFAワールドカップを前に国内最後の試合となるガーナ戦を経て、本大会に臨む23人のメンバーを発表することにしている西野監督は、本大会グループステージでのコロンビア、セネガル、ポーランドとの対戦を念頭に、「いろいろな形で対応していかなければワールドカップでは戦えない」と話しており、本格的な戦術練習の初日からそれをチームに浸透させるべく、さっそく実践した形です。
槙野智章選手(浦和レッズ)は、新しいシステムについて「昨年から続いている結果や内容を見ての西野さんの考えだと思う。選手の良さを引き出して、できるだけ攻撃に厚みを加えたいシステム。レベルや質が高くなってくる選手に対して、どう守るかが大事になってくる」と語りました。
山口蛍選手(セレッソ大阪)も、「ポジションが変わって慣れていないところはある。少しずつ噛み合っていないところを合わせていかないといけない。新たなトライなので可能性を感じる」と話しています。
キリンチャレンジカップ2018ガーナ代表戦は30日(水)に横浜の日産スタジアムにて行われ、本大会メンバーは31日(木)に発表の予定です。
選手コメント
GK 中村航輔 選手(柏レイソル)
最初の入りは想定していたものではなかったですが、この段階まで来ることができたのはうれしいです。最後の最後にどうなるか分かりませんが、毎日必死でやれればいいと思っています。ワールドカップにはもちろん出たい気持ちが高いので、そうなればいいと思っています。まずはガーナ戦へ向かって、監督も「共存」と話していましたので、一つになって向かうことが一番だと思っています。
DF 槙野智章 選手(浦和レッズ)
前の選手のファーストディフェンスがはっきりすることで、ボールの獲りどころがはっきりしてくるのが3バックのシステムの良さです。中盤と前の選手のところで厚みを加えたいという意図があると思っています。みんな(所属クラブでの3バックの)やり方が違うので、しっかり意思疎通を図ることが大事だと思います。(現時点で)たくさん失敗して、いろいろな課題がたくさん見つかるのは良いことですし、今のチームの大事な要素だと思います。監督も森保コーチ、手倉森コーチからも密に選手にフィードバックがあるのは大きいですし、練習の中でのディスカッションの時間も増えています。
DF 酒井高徳 選手(ハンブルガーSV)
3バックでは、両ワイドのポジションからの飛び出しや押し込んだ状態でワイドに幅をつくる役割や、ボールを獲った後や獲られた後に出ていく、戻っていくタイミングの重要性はすごく感じています。相手も奪われた状態ではきゅっと中に絞ってしまうと思うので、いかにサイドが思い切りよく上がっていくかがすごく大事になってくると思います。前向きな守備というチャレンジができれば、その勢いで前に人数もいるのでカウンターもできると思いますし、奪った後も人が多いので、すぐに切り替えれば獲れる確率も高くなってくると思うので、そこは少しチャレンジした方がいいと考えています。
MF 大島僚太 選手(川崎フロンターレ)
システム的なことで言えば慣れていないところはありますし、探り探りの部分はありますが、練習すればするだけ課題も出て、話す機会やわからないことを要求し合うことはできると思います。勝つために、全員で迷うことなくできるようにしておかないといけません。縦の速さも戦う部分もすごく必要だと監督も言っていましたので、これまでの良いところはこれからも継続して、臨機応変にできないといけないと思います。
FW 浅野琢磨 選手(VfBシュツットガルト)
どういうオーガナイズでどんな戦い方をしても、個人のところで相手に負けてしまうと、無駄になってしまうので、まずは個のところで負けないのが大事です。攻撃から守備になった時の切り替えではきつくても戻ってくることや、DFラインもきつくてもマイボールになった瞬間にラインを上げることは監督も言っていましたが、最低限必要になってくると思います。いろいろなシステムをやっていくことがポジティブに働くと思いますし、僕自身はどこで役割がまわってきても、役割を果たすだけです。
スケジュール
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槙野智章 選手(浦和レッズ)インタビュー
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山口蛍 選手(セレッソ大阪)インタビュー
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大迫勇也 選手(ベルダー・ブレーメン/ドイツ)インタビュー
2018年5月30日(水) 19:25キックオフ(予定)
神奈川/日産スタジアム
SAMURAI BLUE(日本代表)vs ガーナ代表
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