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S級/1級審判インストラクター研修会を実施
2013年07月19日
日本サッカー協会では、7月13日から15日まで、JFAハウスにてS級/1級インストラクター研修会を実施しました。
S級/1級インストラクターは、JリーグをはじめJFL、なでしこ・チャレンジリーグや各地での審判員のアセスメントや指導を行う立場にある審判の指導者です。
今回の研修会では「試合終了後のブリーフィング(試合の振り返り)の在り方」をテーマにインストラクター同士のディスカッションの場や発表の場を多く取り入れ、活発な意見交換がなされました。
また、映像編集の様々な技法の講義も行われ、審判員により興味をもってもらえるような手法も多く紹介されました。
講師コメント
小幡真一郎審判委員会副委員長/指導部会長
今回は、「できると楽しい!~審判員が”気づき”を増やせるプレゼン」、「なるほど、そうか!~的確なレフェリング指導~」をテーマに行いました。
試合後のブリーフィングの際、インストラクター一人一人が持っている考えを審判員に実際に指導できているかを確認することが目的です。
まずはインストラクター自身の正しい観察力が養われているか、そして、それを審判員に的確に指導できているか、一方的な指導になっていないか、審判員の意見に耳を傾け指導できているか、審判員の課題に向き合えているか、審判員のニーズに応え成果や課題を次の試合に活かせるよう指導できているか、等審判員への指導方法について参加者全員にディスカッションしてもらいました。各人が他のインストラクターの指導方法をシェアすることができ、ヒントになることも多かったと思います。
また、審判員により理解を深めてもらうためには、効果的な映像編集の方法やプレゼン方法も重要です。ITを積極的に取り入れ、よりわかりやすい指導に努めてほしいと思います。
今回の研修会の内容を、地域の2級・3級インストラクターにも伝達して欲しいです。
上川徹審判委員長/S級インストラクター
ITを使ったプレゼンテーションでは、指導対象をU18の審判員に設定しました。
映像を使ったプレゼンテーションの注意点としては、単に映像を並べて説明するのではなく、指導ポイントを明確にすることが大切です。特に若い審判員は映像を用いた論理的な指導を欲していると思います。より説得力のある講義を行うためにも積極的にITにを取り入れて欲しいと思います。
受講者のプレゼンテーションを見て感じたのは、様々な角度から審判員を観察しているということ。S級審判インストラクターには、自身の個性を大切にしつつ、今回の研修で学んだことを取り入れていって欲しいと思います。
受講者コメント
鮎貝志保1級インストラクター
今回の研修会で、アセッサーが「審判員をレベルアップさせるには、どのようなアプローチをすべきか」ということを常に考えて議論していることがよくわかりました。現役審判時代には想像もつきませんでした。
自分が気づいていなかったことを明確に示してくれるブリーフィングは「すぐにでも次の試合をやりたい」という意欲が沸き起こり印象に残っています。これからも、良い点・改善点をしっかり指摘し、審判員のモチベーションを高めるような指導を心がけたいと思います。
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