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2014年第2回Jリーグ担当審判員合同研修会を実施
2014年05月15日
5月10日(土)・11日(日)、神奈川県横浜市にて「2014年第2回Jリーグ担当審判員合同研修会」を実施しました。
主審・副審合同のセッションでは、今年、Jリーグで導入が予定されている電子通信システム(審判無線)を有効に使用することに重きを置いた研修が行われました。
主審・副審と分かれて行ったセッションでは、より的確な判定に結び付けるための判定基準すり合わせやプラクティカルトレーニングを行いました。
2014年シーズンが開幕して2ヶ月が経ち、参加した審判員はこれまでの振り返りとこれからの試合向けた準備に余念なく積極的に研修会に臨んでいました。
講師コメント
岡田正義 トップレフェリーインストラクター
今回の研修会のテーマはJリーグで導入が予定されている電子通信システム(審判無線)についてです。
まず、装着方法や取り扱い方法を実践しました。
次に、今シーズンの試合映像を使って、試合中に主審、副審、第4の審判員が電子通信システム(審判無線)を使ってどのようにコミュニケーションを図り、的確な判定に結びつけていくかを研修しました。
最後に、電子通信システム(審判無線)は審判員間で意思の疎通を図るためには有効なツールではあるものの、主審・副審・第4の審判員がそれぞれしっかりとした判断をし、その上でコミュニケーションをとることによって的確な判定に結びつけることが大切であるということを確認した。
主審を対象としたセッションでは、Jリーグチェアマンの3つの約束から、ゴールキック・コーナーキック・選手交代等の場面で競技者が考える、遅延行為についてディスカッションしました。
その遅延行為に対し、審判員はどのような予防策や対応をすればよいかをさらに話し合いました。
次に、ハンドリング、腕や肘の不正使用、セットプレーからゴール前のホールディングについて判定基準を確認するとともに、同じチームの競技者が同時に負傷した時の対応についても確認を行いました。
研修会に参加した審判員たちが、今回の研修を通じて、選手が試合に集中し、フェアでスピーディーに、タフにプレーするすばらしいレフェリングとなるよう、期待しています。
廣嶋禎数 トップレフェリーインストラクター
副審のプラクティカルトレーニングでは①「ゴール前のFK時の戻りオフサイド」、②「サイドからセンターリングを上げた選手がオフサイドポジションに残り、その後オフサイドの違反を犯す」という2つの「戻りオフサイド」をテーマにトレーニングを行いました。
また、フィジカルトレーニングでは「軸を確立した動きを習得することで事象をより正確に確認し、より正しい判定をおこなう」ことをテーマに、スムーズなストップ→ターン→加速を行う走技術のトレーニングを行いました。
いずれのトレーニングにも審判員は意欲的にまた、プラクティカルでは積極的に意見を交換し、有意義な研修会となりました。
受講者コメント
長谷拓 審判員(北海道)
今回の研修会では主審・副審の合同でのセッションで、より正確な判定、そして、スピーディーなゲームを実現するため、これから導入が予定されている電子通信システム(審判無線)についての説明を受け、今シーズンの試合映像を見て、そのシステムをどのように活用したらよいかのディスカッションをしました。
主審のみで行われたセッションでは、チェアマンからの「3つの約束」をレフェリーチーム、選手のみなさんで実現するために、どのような取り組みをしていくべきか。最後に判定基準の統一を図るために、”ハンドリング” ”腕や肘の不正な使用” ”ホールディング”について、映像を利用してディスカッションを行いました。
研修会冒頭で、2014FIFAワールドカップブラジルに参加される西村、相楽、名木の3氏審判員より、抱負が語られました。
「参加する32チームと共に、審判団が33番目のチームとして、一つのサッカーボールを通して世界中に幸せを届けることが使命」という西村さんたちの言葉を聞き、私たちJリーグ担当審判員も、日本のサッカーファミリーに幸せを届けることができるよう、今回の研修を試合で生かしていきたいと思います。
藤田稔人 審判員(北海道)
今回の研修会のメインテーマはこれからJリーグでの導入が予定されている電子通信システム(審判無線)についてでした。
この新システムを効果的に利用して、4人のレフェリーチームでしっかりと情報を共有し、今まで以上に円滑にゲームをコントロールしたいです。
また、便利な機械に頼りすぎず、従来どおりのコミュニケーションスキルにもさらに磨きをかけたいと思います。
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