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フィジカルフィットネスリフレッシュ研修会「育成年代のトレーニング再開に向けて」を開催
2020年06月16日
日本サッカー協会(JFA)は、U-18年代の指導者を対象とした研修会を5月31日(日)と6月6日(土)に、U-15/U-12年代の指導者を対象とした研修会を6月7日(日)と6月13日(土)に、いずれもWEB会議システムを用いて実施しました。これは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために活動を自粛していた選手やチームが活動を再開するにあたり、けがのリスクを低減させるために再開時に留意することなど育成年代のコンディショニングについて情報提供し、現場の活動に生かしていただくことを目的としたリフレッシュ研修会で、合計で169人の指導者が受講しました。
研修会では、まずJFA側から活動自粛による体力や運動能力の低下とそれに伴うケガのリスクや、再開後のトレーニング強度の上げ方、トレーニングの実施例などについて科学的な見解を交えて説明をしました。
次に、4~5人のグループに分かれて、①活動自粛中のトレーニングの方法、工夫した点、苦労した点、②活動自粛後のトレーニングに関する現時点での活動状況について、ディスカッションや情報交換をしました。その後、各グループのファシリテーターがグループで話し合った内容を集約して発表し、研修会全体での情報共有を図りました。
研修会の最後には、受講者からより具体的な質問が飛び交い、菅野淳フィジカルフィットネスプロジェクトリーダー、メンバーの小粥智浩さん、中馬健太郎さんがそれぞれの知見や経験に基づく回答をし、活発な意見交換を行いました。
講師コメント
菅野淳 フィジカルフィットネスプロジェクトリーダー
この度の研修会は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策によるサッカー活動の自粛を強いられたことにより、これまでに経験したことにない体力の低下をどのように回復させるか、また今後予想されるケガをどのように防止するべきかをみなさんで情報共有しようという目的から実施に至りました。ちょうど活動開始のタイミングということもあり、募集とともに即日定員に達するなどニーズは高いものだったと感じております。
内容については、こちらの一方的な情報提供だけでなく、みなさんのご経験をお話しいただき、ディスカッションを取り入れて双方向の情報共有を目指しました。
実際に、自粛期間中の指導者の皆さんと選手とのコミュニケーションに関する工夫はとても参考になるものが多く、学びの多い研修会になったのではないかと思います。またweb形式ながら活発に意見交換することによって、ひとりで悩むことが多いこの難局での指導について、指導者のみなさん自身の不安や悩みを解消するとても良い機会になったのではないでしょうか。
今後、フィジカルフィットネスプロジェクトの活動の一環としてこのような機会を増やすことによって、指導者同士のコミュニケーションの輪が広がり、選手のためによりよい指導ができるようにお手伝いしていきたいと思います。
受講者コメント
菅野伸一 さん
話が分かりやすく、講義によるものに比べ、講師同士がフランクな形で意見交換し講習者に伝える場面等があり、受講しているというより参加している感覚が非常に良かったです。
小林賢明 さん
自チームは6月いっぱい活動自粛ですが、活動再開にあたり留意すべきことを整理する機会となりました。また、実際に再開されているチームの方から懸念事項を聞かせていただき、心構えにおいても大きな気づきがありました。JFAのホームページでも様々情報発信していただいておりますが、直接講習を受けられることは理解の浸透度も違います。このような機会をいただき深く感謝いたします。
坂爪道程 さん
講義や参加者とのディスカッションを通して、活動が規制される中でのトレーニング(アイデア)の共有、再開時の注意点など、モヤモヤしていたことがスッキリと解消され、おかげさまで有意義な時間となりました。
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