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オリンピック日本代表、初戦ナイジェリア戦へ最終調整
2016年08月04日
リオデジャネイロオリンピック初戦でナイジェリアと対戦するオリンピック日本代表チームは8月3日(水)、ブラジルのマナウスで試合前最後の練習を行いました。日中、練習に先だってマナウスの試合会場Arena da Amazoniaで公式会見に臨んだ手倉森誠監督は、「何かやってくれると信じている」と話し、調整の自信と選手たちへの期待を示しました。
ピッチ保護のため、試合会場での公式練習は全参加チームともなくなり、代わりに各チームはそれぞれ試合会場へ出かけて20分ほどピッチに出て芝の感触を確かめました。
その後、夜には市内の別の会場で練習を実施。戦術の確認、アジリティやセットプレー、クロスボールやシュートの練習を約1時間半かけて行いました。
手倉森監督は選手たちに「スピードと切れが戻っている。日中、散歩していても暑がらなくなっている」として、順調な仕上がりに手応えを覚えています。
対戦相手のナイジェリアは、オーバーエイジ枠でMFミケル選手(チェルシー)やポルトガルでプレーしているMFムハマド選手らを招集。アメリカで合宿を行って29日(金)にブラジル入りの予定でしたが、3日(水)夕刻の時点で到着していません。大会組織委員会によると、アトランタからのフライトの調整に問題が生じているとのことです。
公式会見で未到着のナイジェリアについて訊かれた手倉森監督は、「選手たちには、『敵はまだ来ていないが、過去に大会王者になったこともある。相手のアクシデントを頭にいれるな。自分たちがやってきたことに自信と確信を持ってやっていこう』と伝えた」と話し、現状に油断しないように選手たちに注意を促しました。
さらに、日本が銅メダルを獲得した1968年大会では初戦で日本がナイジェリアを下し、ナイジェリアが優勝した1996年大会では日本がナイジェリアに敗れたことを引き合いに出して、「ナイジェリアがメダルへの全てという覚悟で臨みたい」と初戦への強い思いを口にしました。
なお、この日は一足先に女子サッカーが開幕。初日は6試合が行われ、地元ブラジルが中国に3-0、前回大会覇者でFIFA女子ワールドカップ優勝のアメリカがニュージーランドに2-0、ドイツがジンバブエに6-0で勝利しました。
日本対ナイジェリア戦は4日(木)21:00(日本時間5日10:00)キックオフの予定です。
監督・選手コメント
手倉森誠 オリンピック日本代表監督
明日は相手のストロングポイントをしっかり理解してゲームに入っていかなければなりません。攻撃では(相手に)スピードがあるので序盤はスピーディーな展開になると思いますが、スピードの持久戦になれば日本に分があります。ゲームの入り方はアグレッシブかつ慎重に行き、最後に隙をついて仕留められればと考えています。日本としては(失点して)追いかける展開にしたくないので、先に点を獲らないといけません。相手に獲らせないで先に獲るというコントロール力を発揮できればと思います。この試合に照準を合わせて大会に入ってきたので、相手がどんな状況でも我々のやってきたことを示したいですし、だからこそ、ナイジェリアには目の前に現れてもらって試合をさせて欲しいと思っています。選手たちに「良い流れで来ている時に(その流れを)掴むかどうかは自分たち次第だ」という話をしました。
MF #18 南野拓実 選手(ザルツブルク)
いよいよ明日は大事な試合なので、気持ちとしては本番モードというか、スイッチは入っています。明日までいい準備がしていければと思います。良いピッチで環境は申し分ないと思います。相手がブラジル入りしていないという状況ではありますが、自分たちの準備に集中したいですし、個人のプレーよりも、まずはチームの結果です。その中で自分は攻撃の選手としてゴールとアシストの数字で結果を残したいと思います。
FW #13 興梠慎三 選手(浦和レッズ)
相手の個の能力は高いものがあると思いますが、セットプレーなどにチームとしては隙が結構あると感じました。攻撃の時に3トップのサイドが開きすぎて自分が孤立することがないように、距離感をコンパクトにしてうまく攻撃できるようにしたいと考えています。どのチームも日本から勝ち点3を取ろうと狙っていると思いますが、そういう余裕が日本にとってはチャンスです。僕らは気を緩めずに、自分たちができることを考えて臨みたいと思います。
DF #15 亀川諒史 選手(アビスパ福岡)
早めにブラジルに入って調整して、ブラジルとも試合をしてきたので、良い状態で大会に入れます。良い準備をしてきたという自信はありますが、相手も1ヵ月前から合宿をしていて、前線に個人技があって身長の高い選手が多いので、セットプレーは攻守ともに注意が必要だと思います。初戦は大事ですし、怖がらずにチャレンジャーとして真っ向勝負をしたいです。
DF #5 植田直通 選手(鹿島アントラーズ)
明日の初戦はすごく大事になるので、チーム全員で戦っていきたいと思います。ナイジェリアはアフリカ独特のリズムや身体能力があって、スピードは日本よりはるかに上ですが、戦って行く上でしっかりと真剣勝負すれば負けない自信があります。勝ってチームを勢いに乗せたいと思っています。
カルロス・アルベルト・レストレポ オリンピックコロンビア代表監督
気温と湿度はとても重要な要素だが、我々はそのためにマイアミやカタルヘナで試合を行なって来たので、チームはうまく適応しています。ベストチームを組もうとしてきましたが、なかなか思うように選手を招集できずに苦労しましたが、我々は24年ぶりにオリンピックに出場して、そこで歴史を作ろうとしています。これはコロンビアサッカーの発展のために、大きなステップです。
ハカン・エリクソン スウェーデンオリンピック代表監督
このグループを勝ち抜く鍵は対戦相手によって異なりますが、基本的には気候に順化していることです。強いチームが集まったタフなグループなので、日本もナイジェリアも相当準備しているようですし、コロンビアはこの気候に慣れているので有利でしょう。それだけに我々にとっては大きなチャレンジになると考えています。
スケジュール
第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) サッカー競技(男子) | ||
---|---|---|
7月31日(日) | 未定 | トレーニング |
8月1日(月) | 未定 | トレーニング |
8月2日(火) | 未定 | トレーニング |
8月3日(水) | 未定 | 公式練習 |
8月4日(木) | 21:00 | グループB 第一戦 vs ナイジェリア(@Amazonia Arena) [日本時間:8月5日(金) 10:00] NHK総合にて生中継 |
8月5日(金) | 未定 | トレーニング |
8月6日(土) | 未定 | トレーニング |
8月7日(日) | 21:00 | グループB 第二戦 vs コロンビア(@Amazonia Arena) [日本時間:8月8日(月) 10:00] |
8月9日(火) | PM | 公式練習 |
8月10日(水) | 19:00 | グループB 第三戦 vs スウェーデン(@Fonte Nova Arena) [日本時間:8月11日(木) 7:00] |
※以降のスケジュールは、勝ち上がりにより決定 | ||
8月13日(土) | 16:00 22:00 |
準々決勝(グループ1位の場合)vs グループA 2位(@Fonte Nova Arena) 準々決勝(グループ2位の場合)vs グループA 1位(@Corinthians Arena) |
8月14日(日) | 未定 | トレーニング |
8月15日(月) | 未定 | トレーニング |
8月16日(火) | 未定 | トレーニング |
8月17日(水) | 13:00 16:00 |
準決勝(@Maracana/リオデジャネイロ) 準決勝(@Corinthians Arena/サンパウロ) |
8月18日(木) | 未定 | トレーニング |
8月19日(金) | 未定 | トレーニング |
8月20日(土) | 13:00 17:30 |
3/4位決定戦(@Mineirao/ベロオリゾンテ) 決勝(@Maracana/リオデジャネイロ) |
※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
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