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U-20日本女子代表、リベリアを離れ大会開催地サンホセへ移動
2022年08月05日
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022へ向け、コスタリカ・リベリアで事前トレーニングキャンプを行っていたU-20日本女子代表は、リベリアでの4日間を過ごした後、大会の地であるコスタリカ・サンホセへと移動しました。
現在雨季のリベリアですが、高い湿度に時折蒸し暑さは感じるものの、強い雨には降られることなくチームは着々と準備を進めてきました。8月2日(火)は午前と午後の2部練習を実施。午前は3対3+2サーバーでのライン突破を目指すゲームやクロスからの守備対応、そして3対3+GKでゴール前の攻防を行い、攻撃は時間をかけずに攻めきる大胆さ、守備はファーストディフェンダーを素早く決めて相手の自由を奪う点を意識しトレーニングに励みました。午後は守備におけるプレッシングのかけ方を今一度チームで共有し、その中でも的確に相手のボールに身体を寄せていくこと、素早く攻守の切り替えを行うことなど、これまでの活動で積み上げてきたチームの原則的なプレーを再確認しました。練習にはグラウンドの近隣に住む人々や隣接する学校の児童などが見学に足を止め、遠く離れた地からやってきた日本チームに声援を送っていました。
翌8月3日(水)は午前にトレーニングを行い、リベリア入りしてから初めてのフルコートでのゲームを実施。前日までのトレーニングで取り組んだ内容を実戦形式の中に落とし込み、大会に向けて戦術面の確認を増やしていきました。様々な選手の組み合わせにトライしながら、開幕に向けて、どの選手が出場しても変わりなく戦える素地を作っていきます。紅白戦の後に行ったシュート練習では宮本ともみコーチが「わずかな声掛けで解決できることがたくさんある、そのワンプレーで勝ち上がれるかどうかが決まる意識を持って取り組もう」と声をかけ、選手たちを活気づけました。
練習を終え、昼食をとった後にチームはいよいよサンホセへと移動。日本からの長いフライトのあと、ここまでオフも無くトレーニングを積んできた選手たちは、道中で立ち寄ったジャノスデコルテスの滝でコスタリカの自然に触れ、少しの気分転換を図りました。サンホセで宿泊する大会指定のホテルにはすでに他の参加国も到着しており、徐々に開幕に向け緊張感が高まります。4日(木)にサンホセでの初練習を消化したチームは5日(金)に非公開でのトレーニングマッチを行い、大会に向けた最後の対外試合を経て開幕へと向かいます。
選手コメント
DF #12 田畑晴菜 選手(セレッソ大阪堺レディース)
日本から移動してきてはじめはバタバタしていましたが、今は落ち着きました。食事もしっかり取れていますし、練習もチームで元気に取り組めています。フライトの欠航などは初めての経験でしたが、そういうことも前向きに捉えてみんなで元気にできていると思います。ワールドカップのメンバーに選ばれたことはもちろん嬉しいですし、発表されたときは優勝するという全員で掲げた目標に向かってより力が入って、より頑張らないと、という思いが強くなりました。
今まで積み上げてきたことに加えて、コスタリカに来てからもさらに積み上げができているのでいい状態だと思います。サンホセに来て、他の国の選手たちも同じホテルに泊まっている中で、対戦することによりワクワクしていますし、早く試合がしたいという気持ちです。自分の特長はDFラインから積極的に攻撃参加して得点に絡むところなので、アシストや得点でチームの勝利に貢献できればと思います。
MF #6 大山愛笑 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
自分が参加した2019年のAFC U-16アジア選手権で優勝し、FIFA U-17女子ワールドカップへの出場権を獲得しましたが、コロナの影響で中止になってしまいました。そこからようやく日本を背負って世界大会で海外の国と本気の勝負ができることになったので、嬉しい気持ちでいっぱいです。コスタリカの気候、芝生にも慣れて充実した練習ができていると思います。チームとしてはミーティングとグラウンド上で今までやってきたことを再確認できていますし、個人としては戦術の中で自分の長所を出して、チームのプラスになることができていると思います。
他の国の選手を見て、ついに始まるんだなという実感が湧いてきました。早く試合をしたい、早くワールドカップが始まって欲しいという気持ちでドキドキしています。
開幕まで1週間しかない中で、今まで1年間チームとして積み上げてきたことのいい部分をより伸ばして、修正する部分を少しでも多く改善していくことが必要になると思います。自分の長所である左右のキック、ミドルシュート、ゲームの組み立てをたくさん出したいですし、観客の人たちがワクワクするような、ざわめきが起きるような面白いプレーもしたいです。世界中に日本という国だけでなく、自分の名前を知ってもらえるように頑張ります。
MF #15 天野紗 選手(INAC神戸レオネッサ)
私自身初めての世界大会になるので、メンバーに選ばれて素直に嬉しかったですし、大会がすごく楽しみな気持ちです。この4日間は主にコンディション調整や今までの合宿でチームとして積み上げてきたことの再確認を行いました。大会へ向けてチーム全体として気持ちや雰囲気、プレー強度も上がってきている感覚があります。
移動したサンホセのホテルでフランスの選手やグループリーグで対戦するオランダの選手を見て、ワールドカップがいよいよ始まるんだなと改めて実感し、最大限の準備をしていこうと思いました。どの試合も勝つためには得点が必要なので、クロスやフィニッシュの質、コンビネーション、味方同士で意図を合わせて攻撃も守備もすることによりこだわってプレーしていきたいです。そのためにも、これまで以上に一人ひとりが要求すること、自分の考えを伝えることを意識して取り組みたいです。
どのポジションで出場しても得点に絡めるようなプレーをしていきたいです。大きくてスピードがあり、身体が強い相手が多いと思いますが、準備スピードや判断で上回り、目の前の相手との1対1の勝負や試合での勝ちにこだわりつつ、なでしこらしく優勝するために戦いたいです。
FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022
大会期間:2022年8月10日(水)~8月28日(日)
グループステージ
第1戦 8月11日(木) 14:00[現地時間] vs U-20オランダ女子代表
第2戦 8月14日(日) 11:00[現地時間] vs U-20ガーナ女子代表
第3戦 8月17日(水) 17:00[現地時間] vs U-20アメリカ女子代表
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