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集中力高まる前日練習、なでしこジャパンはいよいよ女子アジアカップ初戦へ
2022年01月21日
1月20日(木)、なでしこジャパンは大会に向けた前日練習を行い、いよいよ翌日に迫ったAFC女子アジアカップインド2022の初戦、ミャンマー戦に臨みます。
トレーニングの前には池田太監督と熊谷紗希選手が大会公式前日会見に臨みました。ディフェンディングチャンピオンとして臨む大会ではありますが、池田監督は「我々にとっては新しいチャレンジでもある大会。そういった気持ちで1試合、1試合戦っていきたい」と話し、また熊谷選手も「目の前の相手にひとつずつ勝っていくことがチャンピオンになる一番の近道。いまやるべきことに集中して戦っていきたい」と意気込みを語りました。会見後にはチーム全員でグループステージの試合会場となるShree Shiv Chhatrapati Sports Complexのロッカールーム、ピッチ状態などを確認しました。実際のスタジアムの雰囲気を確かめながらも、リラックスした様子で午前の活動を終えました。
この日も気温が30℃を超える中、こまめに水分補給を行いながら午後の前日トレーニングを行いました。フィールドプレーヤーはステップワーク、ゴールキーパーはセービング練習から始まったトレーニングは、その後ポゼッションやセットプレーの確認などで約70分にわたり、選手たちはより対戦相手を意識した内容に集中力高く取り組みました。練習中、練習後を問わずピッチの各所では選手同士が言葉を交わす様子が見られ、試合に向け細部までチームとしてやるべきことを確認。また全体の練習後には多くの選手がクールダウンを行う中、アタッカー陣は独自にシュート練習に励み、シュートでネットを揺らしながら心身ともに翌日に向けての調整を終えました。トレーニングの終了後の円陣では池田太監督から「国内のトレーニングキャンプからここまで続けてきて良い準備ができた。明日からも全員の力で戦っていこう」との言葉がかかり、翌日の初戦に向け、チームは改めて自信を携えました。
2021年10月に池田太監督が就任し、国内トレーニングキャンプ、オランダ遠征での国際親善試合を経て臨む今回の女子アジアカップ。限られた準備期間の中でも密度の濃い時間を過ごし、ここまでチームコンセプトの浸透を図ってきました。今大会での優勝、そしてFIFA女子ワールドカップの出場権獲得を目指す戦いとなりますが、多くの選手が「どの大会でも初戦が最も大事」と語るように、まずは目の前のミャンマー戦に全ての力を注いで戦います。
選手コメント
DF #3 南萌華 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
新体制が始まってからなかなか時間がない中で女子アジアカップを迎えますが、限られた時間の中でもチームとして女子ワールドカップの出場権獲得、そしてアジアの頂点を取るという一つの目標に向かって全員が全力で取り組めていると思います。どの大会でも初戦はすごく大事ですし、それはアンダーカテゴリーでも言われてきたので私自身も理解しています。ミャンマーは若い選手が多いですし、迫力あるシュートを持つ選手もいます。私自身守備の選手としてまずは失点しないように、相手の前線の良いシュートを持つ選手やスピードのある選手を抑えながら、無失点で抑えることを全力でやっていきたいと思います。
なでしこジャパンとして女子アジアカップを戦うのは私にとって初めてなので、新たな気持ちで挑まなければいけないと思っています。これまでオリンピックや女子ワールドカップを経験してきた中でこの女子アジアカップに臨めるので、緊張という点ではそこまでないですが、難しい大会だというのは理解しています。1試合、1試合目の前の相手と戦い、自分が持っている力を全て発揮できればと思います。なでしこジャパンに入ってからコンスタントに活動に呼んでもらっていますが、最初に呼ばれた時のままではダメだと思っています。試合に出る機会も増えてきて、一層チームの中心として戦わなければいけないという自覚は持っていますし、その中でこの大会に臨めるのは良い機会だと思います。この先も女子ワールドカップ、オリンピックとあるなかで、自分の力を示すチャンスだと思いますし、まずはチームの力になれるように全力でプレーしながら、今回は守備だけではなくセットプレーで点が取れるようにしたいです。
MF #23 宮澤ひなた 選手(マイナビ仙台レディース)
女子アジアカップまでなかなかキャンプを重ねることができずに大会を迎えますが、チームとしては狙いとするところを短い期間で共有できています。多くの方の支えでインドまで来られたと実感しています。日本とインドは気候などいろんな環境が違いますが、まずは初戦に向けて、チームとしても個人としても良い準備ができていると思います。
去年マイナビ仙台レディースに加入して、ポジションも変わりました。今までであればサイドでドリブルを仕掛けてクロスを上げて終わっていたプレーが、今季は中央でターンしてチャンスを作るとか、自分の持ち味であるドリブルでチャンスを作るなど、より自分らしさを出せているのかなと感じています。そういった仙台で自信を持ってできているプレーを、代表でもより出せればと思います。
なでしこジャパンの選手として出場するアジアの大会は私にとって初めてですし、何か結果を残したいという思いはあります。その中でも貪欲にゴールを狙っていきたいと思っています。ゴールに関わるプレー、ちょっとしたところでターンしたり、前を向いたら仕掛けるというプレーを出しつつ、どの位置からもシュートを狙っていきたいと思います。本当に細かい部分、パススピードやゴール前での一つひとつの精度が勝ち切るために必要になります。チームとしても個人としてもそこを意識してやっていきたいです。
FW #9 菅澤優衣香 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
明日が自分たちの女子アジアカップのスタートということで、チームとしても自分自身も試合に向けて、心と体の良い準備ができていると思います。明日からの試合がすごく楽しみです。
女子アジアカップに過去4回出場して、過去の大会で自分自身が点を多く決めた記憶はありません。今回はチームの得点を自分が決められればと思いますし、3連覇も懸かっているので、そういうことを意識しながら臨んでいきたいです。アジアの戦いはまた少し欧米の選手を相手にするのとはタイプが違いますし、チームにもよりますがゴール前を固めてカウンターを狙ってくるチームもあると思います。そういうチームに対して自分たちがどのように点を取っていくのかが大事になりますし、それは試合前も試合の中でもしっかり自分たちで修正しながら、しっかり点を決めきるプレーができればと思います。オランダ遠征ではミドルシュートのチャンスがあっても、足を振らずに少しでもゴールの近くに、というプレーが目立ちました。遠くからでもシュートチャンスがあれば足を振っていくことが大事ですし、その中で決定力は求めてやっていかなければと思います。
自分自身、年齢も重ねてきましたし、FWとしての自覚、自分が点を取って勝たせるということはいつも考えています。それと併せてチームを勝たせられるプレーも常に意識してやっているので、今回も同じ意識でしっかりプレーしたいと思います。
AFC女子アジアカップインド2022
大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)
ノックアウトステージ上位5チームがFIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023™への出場権を獲得
(※ただし、上位5チームにオーストラリアが入っていた場合、6位までのチーム)
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