ニュース
JFAアカデミー福島、待望の今季初勝利! 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2014年06月30日
ピックアップマッチ
青森山田高校 2-3(前半2-0、後半0-3) JFAアカデミー福島
あいにくの雨の中、ここまでリーグ6位の青森山田高校(青森)と同最下位のJFAアカデミー福島(静岡)が熱戦を繰り広げました。
序盤、ペースをつかんだのは青森山田高校。小気味良いパス回しで相手に守備の的を絞らせず、ピッチ中央とサイドをうまく使い分けてゴールに迫ります。12分には山下優人選手と小笠原学選手の連係で右サイドを崩し、最後は野口雄輝選手がフィニッシュ。先制点をもたらしました。その後も、裏のスペースを長いボールで狙い続けるアカデミー福島を尻目に、青森山田がパス主体の攻撃で攻め込みます。迎えた42分、山下選手のラストパスに反応した松木駿之介選手がネットを揺らし、リードを2点に広げました。
前半を終え、「ここからだぞ!」と互いを鼓舞しながらロッカールームに引き上げる青森山田高校の選手たち。しかし、後半はアカデミー福島が猛反撃に出ました。「前半は相手最終ラインの裏を狙う数が多すぎた。短いパスをつなげる場面はつないでいこう」と中田康人監督にアドバイスされた選手たちは、長短のパスを織り交ぜた攻撃で徐々にリズムを取り戻します。56分、延祐太選手が右サイドを駆け上がると、そのまま持ち込んでシュートを放ち、1点差に。一方、点差を縮められた青森山田も再度リードを広げようと攻撃に人数を割くものの、「全体が前がかりになってしまった」(小笠原選手)結果、攻守のバランスが崩れ、逆にカウンターでピンチを招く回数が増えました。すると70分、速攻に出たアカデミー福島は左サイドを攻略して低いクロスを送ると、これが相手DFのオウンゴールを誘い2-2の振り出しに。85分にはCKのこぼれ球に反応した金城ジャスティン俊樹選手が落ち着いて流し込み、アカデミー福島が逆転に成功します。スコアはこのまま動かず、試合終了。アカデミー福島が今季初勝利を手にした反面、昨季ホーム無敗の青森山田は勝点を積み重ねることができませんでした。
監督・選手コメント
黒田剛 監督(青森山田高校)
手痛い敗戦です。(2点差を追いつかれた)第3節の市立船橋戦同様、1点返されてからの戦い方が悪い。チーム全体の課題だとは思いますが、個々が変わらなければどれだけ練習しても結果はついてきません。組織で戦っていても、一人が自分の役割を怠ると、そこに穴が空きます。われわれは相手DFを崩して2点を奪った反面、相手に崩されていないのに2失点を喫している。いつまで勝点を取りこぼし続け、いつになったらリードを保つことができるのか。もう一度、自分たちの課題を見つめ直していきたいと思います。
小笠原学 選手(青森山田高校)
これまで5試合を戦ってきて、前半をリードして終えたのに後半に追いつかれたり、逆転される試合がありました。だから今回も2点リードして控え室に戻るとき、「まだ分からないぞ!」とみんなに言い聞かせたのですが、心のどこかに隙があったのかもしれません。後半は勝っているのに無理やり攻めてカウンターを浴びるなど、冷静さを欠いてしまいました。本来はキャプテンの僕が鼓舞しなければいけない立場なのに、1失点目で落ち込んだチームを立て直すことができなかった点も悔やまれます。ただ、試合は続きます。今日は落ち込むだけ落ち込んで、明日から気持ちを切り替えて練習します。
中田康人 監督(JFAアカデミー福島)
2点リードされてハーフタイムを迎えましたが、チームの雰囲気は悪くありませんでした。相手を怖がるあまり、最終ラインでフリーなのに長いボールを蹴っている選手がいたので、「そこが問題なんじゃないの」と言ったら、後半は修正できた。それが良かったと思いますし、みんなが自分のためではなくチームのために汗をかいてくれました。FWの浜田力が相手DFを引き連れることによって生まれたスペースをうまく使えましたし、当たり前のことを当たり前にできました。シーズン前半戦も残り3試合。その試合を一つ一つ、トーナメントのつもりで戦っていきたいです。
金城ジャスティン俊樹 選手(JFAアカデミー福島)
シーズン初勝利を挙げることができてうれしいです。ハーフタイムには「自分たちが勝手に焦っているだけだ」と話し、後半はとにかく普段通りを貫いたことが勝利につながったと思います。このチームは、1点を決めれば勢いに乗ることができるし、今日は後半に複数得点を挙げられて良かったです。初めてキャプテンを務めた試合で決勝点を決めることができて縁起が良いですし、この勝利でみんなのモチベーションも上がるはず。勢いを保ちつつ、僕は「守備の人」なので、シーズン初の無失点試合にも貢献したいです。
その他の試合結果
清水エスパルスユース 3-4(前半3-1、後半0-3) 流通経済大学付属柏高校
鹿島アントラーズユース 2-2(前半1-1、後半1-1) コンサドーレ札幌U-18
東京ヴェルディユース 1-3(前半0-1、後半1-2) 柏レイソルU-18
市立船橋高校 0-1(前半0-0、後半0-1) 三菱養和SCユース
開幕から全勝で首位を走る清水エスパルスユース(静岡)は、流通経済大学付属高校(千葉)と対戦。3-1で折り返したものの、77分に同点とされると、90+6分には儀保幸英選手に決勝点を許し、今季初黒星を喫しました。鹿島アントラーズユース(茨城)とコンサドーレ札幌U-18(北海道)の一戦も、終盤にスコアが動く劇的な展開に。1-2のビハインドで迎えた90+3分、鹿島は色摩雄貴選手のゴールで追いつき、勝点の上積みに成功しました。一方の札幌は勝利を目前で逃し、最下位となっています。東京ヴェルディユース(東京)は柏レイソルU-18(千葉)に1-3で敗北。前後半の1分に得点を許し、最後までリズムに乗ることができませんでした。市立船橋高校(千葉)と三菱養和SCユース(東京)の一戦は、平山駿選手が挙げた1点を守り切った三菱養和が勝利しています。
関連ニュース
最新ニュース
- JFA 2024/11/26 移籍リスト 第25-02号
- 日本代表 2024/11/25 フットサル日本女子代表候補 国内トレーニングキャンプ メンバー・スケジュール(11.28-12.1@千葉/高円宮記念JFA夢フィールド)
- 2024/11/25 令和6年能登半島地震 復興支援活動 サッカーファミリー復興支援チャリティーオークション第8弾、本日より開始
- 大会・試合 2024/11/25 大津がWEST初制覇 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024第20節
- 大会・試合 2024/11/25 なでしこ1部チームが地力を見せる 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会