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S級コーチ養成講習会2021 Module2・集中講習(オンライン)④ 受講者レポート Vol.6

2021年06月25日

S級コーチ養成講習会2021 Module2・集中講習(オンライン)④ 受講者レポート Vol.6

Module2の集中講習は全てオンラインでの実施となりました。
3週にわたるModule2が今週で終了しModule3まではそれぞれの課題と向き合う「間の学習期間」となります。この間にインストラクターによるクラブ訪問も実施され、日常の指導の状況の視察とフィードバックが一人一人に対して行われます。
再集合となるModule3は8月30日からの予定です。

Module2・集中講習(オンライン)④

期間:6月14日(月)~6月17日(木)

6月14日(月) ・現代サッカー戦術論プレゼンテーション(受講生)
・プロフェッショナルコーチング論 大岩剛(S級インストラクター)
・フィジカルコンディショニング 安松幹展(JFAフィジカルフィットネスプロジェクト)
6月15日(火) ・プロレベルで求められるGK像・監督がGKコーチに求めること
 川俣則幸(JFA 指導者養成サブダイレクター・GKプロジェクトリーダー)
・現代サッカー戦術論プレゼンテーション(受講生)
6月16日(水) ・人材育成マネージメント 広上淳一(京都市交響楽団常任指揮者・東京音楽大学教授)
・現代サッカー戦術論プレゼンテーション(受講生)
6月17日(木) ・現代サッカー戦術論プレゼンテーション(受講生)
・Module2まとめ・ガイダンス 鈴木淳

コメント 

工藤直人さん(FC今治)
Module2の集中講習は前回に引続きコロナにより全てオンラインでの実施という形になりました。
今回は4名の講師による講義と、各受講生に出された戦術分析のプレゼンを行いました。

プロフェッショナルコーチング論では、大岩剛インストラクターから二つのお話がありました。
一つ目は現代サッカーで求められるフォワードとセンターバックについてです。
そこで私はサッカー界における世界観を強く意識しました。
日本の現状と課題についてグループディスカッションを行い、その中で「選手にどうアプローチをすればいいか」また「パーソナルでサポートしていきたい」という意見などがあがりました。世界で通用する選手を発掘し育成して行く為には、先ず世界基準が何なのかを常に考え、意識し行動していくことが重要だと強く感じました。
そして二つ目は受講生にS級ライセンスの意義について話がありました。
S級ライセンスとは『日本サッカー界の最前線に立つ人間である』という言葉があり、より一層の責任感、そして自分が背負う使命感が全身を駆け巡りました。あらゆる知識を得、そしてその要求に応え、このサッカー界で様々な人たちのために仕事をすることの大切さと任務の重さを痛感しました。
フィジカルコンディショニングについては安松幹展さんから「サッカー環境」ということで、暑熱対策・寒冷対策・高地対策・時差対策についての講義でした。
サッカーに限らず、海外で活躍するプロ選手も増加する中、地球温暖化の影響もあり、選手の置かれる環境は多様に変化しています。いかに、その環境に合わせてコンディションを整え、パフォーマンスを向上させていくか。これは年齢に関係なく必要不可欠な要素だと考えます。先ずは指導者自身があらゆるアンテナを張り、日々情報を把握し対応できる準備が大切だと改めて感じました。

2日目、川俣則幸GKプロジェクトリーダーからは「プロレベルで求められるGK像」「監督がGKコーチにもとめること」についての講義でした。2050年ワールドカップで優勝するために現状はどうなのか、また、監督とアシスタントコーチの役割を明確化しチームの勝利に貢献しているか、といった内容でした。監督は選手のマネージメントだけではなく実はコーチ・スタッフのマネージメントも重要な任務で、コーチたちの評価を行い本人にフィードバックし共通認識を持つことが大切であると思いました。

3日目、広上淳一さん(京都市交響楽団常任指揮者 東京音楽大学教授)の講義では「心」を動かされました。人間としての魅力とは、努力や信念を持ち、それを継続していくことにより感じられるものである。実際に講義を聞き、発信力や説得力に私自身エネルギーをいただき感銘を受けました。また、お会いできることを楽しみにしております。

最後は、課題であった欧州で活躍する監督達の戦術分析についてです。
受講生が個別にピックアップした16人の監督を分析しプレゼンを行いました。様々な角度から監督・クラブを分析し、映像編集や構成も多種多様な内容が繰り広げられました。今回の戦術分析では、自分の興味のある試合を観ることで、自身の主観が入った偏った視点で分析をしていたことに気付きました。理想のプレーばかりをピックアップするのではなく、隠れた意図や原因といった、細部に拘り徹底的に分析していくことが、常に監督に求められることではないか、と感じました。

コロナ禍でオンライン開催となり、講師の皆様をはじめ多くの方々にご尽力を頂き講習会が開催できたことに心より感謝しております。Module3まで時間はありますが、謙虚な姿勢を忘れずに自己を確立し、進化成長し続けます。

次回は、城和憲さん(JFAコーチ)よりお伝えします。

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