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S級コーチ養成講習会2019 Module1・集中講習② 受講者レポート Vol.3
2019年04月26日
3週にわたるS級コーチ養成講習会2019 Module1は今週で終了しました。次回Module2までの約1か月間はJFAインストラクターによるクラブ訪問を実施します。これは、受講生の所属クラブにインストラクターが訪問するもので、日常の指導状況の確認やディスカッションなどを行います。
Module1最終週となった今週は、前田信弘さん(JFAナショナルトレセンコーチ)からのレポートをお届けします。
Module1 集中講習②
期間:4月22日(月)~4月25日(木)
4月22日(月) | フィジカルコンディショニング、指導実践テーマ |
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4月23日(火) | 午前:指導実践 午後:プレゼンテーション実習 |
4月24日(水) | 午前:指導実践 午後:プロフェッショナルコーチング論、ACL視察 |
4月25日(木) | 午前:指導実践 午後:試合分析、分析発表、Module1まとめ、Module2ガイダンス |
※Module2は6月3日(月)からとなります。
コメント
前田信弘 さん
4月5日から鹿島ハイツで始まった短期講習、先週行われた集中講習とようやくコースの流れもわかってきて、それぞれの受講者が個性を出しあい、少しずついいグループになってきたなと感じています。
今週は、指導実践に加え、JFAフィジカルフィットネスプロジェクトメンバーの安松幹展さん(立教大)によるフィジカルトレーニング講習、元アナウンサー・片上千恵さんによるプレゼンテーションの講義と実習、奥野僚右インストラクターによる情熱溢れるプロフェッショナルコーチング論の講義を受講しました。その後、ACLの鹿島アントラーズ対慶南FC(韓国)をカシマスタジアムで視察し、それぞれの分析を発表しました。
特に印象に残っているのは、プレゼンテーションの講義で、受講者それぞれが「サッカーから学んだもの」をテーマに1分間のプレゼンテーションを行い、それを撮影した映像をみんなで振り返るというものです。プレゼンテーションの中に講義で教えてもらった様々なスキルを散りばめていくわけですが、自分自身で悪い癖だと思っていた「間の取り方」が、他の見方をすれば「良い効果」でもあるという気づきをいただいたことは驚きでした。
指導実戦では、自分の指導の特色を出してやりきった後にディスカッションを行い、インストラクターや他の受講生、選手役の皆さんから様々な気づきをいただきました。そんな中で私が印象に残っている点は、インストラクターからの「自分が監督として、実際にプロ選手をトレーニングするつもりで」という言葉です。つまり、指導実践のためのトレーニングではなく、実際に監督になった時のことを想像して「このトレーニングにプロ選手がどう取り組むだろうか?」ということを考えながらオーガナイズしたり、コーチングを準備するということです。自分自身の実践を振り返ってみると、監督としてのコンセプトの提示の甘さや、何をどうすれば自分のイメージを選手が理解し実践できるようになるかの落とし込みが不足していると感じました。まだまだ学びが必要ですが、先ほどの言葉を原点に今後も実践に取り組んでいければと思います。
ひとまず今週で、緊張と不安、期待や楽しさの入り混じった3週間(Module1)は一旦終わりますが、指導力に加え、実践に耐え抜くフィジカル面も更にレベルアップしてくるであろう仲間に、Module2で会えるのが楽しみです。
次回は、今年度受講者で一番若い宮沢悠生さん(FCレッドブル・ザルツブルク)から報告していただきます。