女子:オリンピックヒストリー
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女子サッカーが初めてオリンピック競技に採用されたアトランタ大会。開催国のアメリカと、前年の「FIFA女子世界選手権」の上位7チーム(イングランドを除く)が参加し、同大会でベスト8となった日本も出場した。
グループステージ初戦では二度先行されながらも都度追いつく粘りを見せたが、2-3とドイツに惜敗。第2戦でもブラジルに0-2で敗れた。一矢報いたかった第3戦でも、前年の世界王者のノルウェーに0-4と完敗。日本にとって初のオリンピックは、世界の厳しさを知る悔しい大会となった。グループステージ
順位 チーム名 勝点 勝 引 敗 得点 失点 1 ノルウェー 7 2 1 0 9 4 2 ブラジル 5 1 2 0 5 3 3 ドイツ 4 1 1 1 6 6 4 日本 0 0 0 3 2 9 1996年7月21日 バーミンガム/アメリカ日本2- 2 前半 2
- 0 後半 1
3ドイツ18分 木岡 二葉
33分 野田 朱美得点者5分 ベッティナ・ヴィーグマン
29分 オウンゴール
52分 ハイジ・モール日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 小澤 純子 東明 有美、山木 里恵、埴田 真紀、大部 由美、仁科 賀恵、澤 穂希、高倉 麻子、木岡 二葉、野田 朱美、内山 環→73分 半田 悦子 サブメンバー GK FP 小野寺志保 大竹 奈美、門原 かおる、泉 美幸 監督 鈴木 保 1996年7月23日 バーミンガム/アメリカ日本0- 0 前半 0
- 0 後半 2
2ブラジル得点者68分 カティア
78分 プレチーナ日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 小澤 純子 東明 有美、山木 里恵、埴田 真紀、大部 由美、仁科 賀恵、澤 穂希、高倉 麻子→72分 大竹 奈美、木岡 二葉、野田 朱美、内山 環 サブメンバー GK FP 小野寺 志保 半田 悦子、門原 かおる、泉 美幸 監督 鈴木 保 1996年7月25日 ワシントンDC/アメリカ日本0- 0 前半 1
- 0 後半 3
4ノルウェー得点者24分 マリアーネ・ベテルセン
69分 リンダ・メダレン
74分 トリーネ・ダンゲラス
85分 マリアーネ・ベテルセン日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 小野寺 志保 東明 有美、山木 里恵、埴田 真紀、大部 由美→78分 門原 かおる、仁科 賀恵、高倉 麻子、木岡 二葉、澤 穂希、野田 朱美、内山 環→81分 泉 美幸 サブメンバー GK FP 小澤 純子 半田 悦子、大竹 奈美 監督 鈴木 保 -
シドニー大会でも女子サッカーは正式種目として採用され、前年の「FIFA女子世界選手権」が予選を兼ねた。この大会にアジア3位で出場した日本は、カナダ、ロシア、ノルウェーとグループステージで対戦。初戦のカナダ戦では、先制されながらも大竹奈美のゴールで追いつき、1-1のドロー。第2戦ではロシアに0-5と完敗を喫し、第3戦でも前回王者のノルウェーに力の差を見せつけられ、0-4で敗れた。1分2敗で敗退となった日本は、上位7チームに与えられるオリンピック出場権を手にすることはできなかった。
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日本で開催されたアジア予選で朝鮮民主主義人民共和国を下し、2大会ぶりの出場権を手にした日本。上田栄治監督率いるチームは、グループリーグ初戦でスウェーデンと対戦。24分に生まれた荒川恵理子のゴールを守り抜き、1-0でオリンピック初勝利を手にした。続くナイジェリア戦では0-1で敗れ、3チームで争われたグループの3位となったが、各組3位の成績上位2チームに入り、ノックアウトステージに駒を進めた。そして準々決勝では強豪アメリカと対戦。山本絵美のゴールで一度は同点に追いつくも、その後に決勝点を許し、1-2と敗戦。惜しくもベスト4進出はならなかった。
グループステージ
順位 チーム名 勝点 勝 引 敗 得点 失点 1 スウェーデン 3 1 0 1 2 2 2 ナイジェリア 3 1 0 1 2 2 3 日本 3 1 0 1 1 1 2004年8月11日 ボロス/ギリシャ日本1- 1 前半 0
- 0 後半 0
0スウェーデン24分 荒川 恵理子得点者日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 山郷 のぞみ 磯崎 浩美(Cap.)、川上 直子、山岸 靖代、下小鶴 綾、酒井 與惠、小林 弥生→56分 安藤 梢→85分 柳田 美幸、宮本 ともみ、澤 穂希、荒川 恵理子→66分 丸山 桂里奈、大谷 未央 サブメンバー GK FP 小野寺志保 矢野 喬子、山本 絵美、大部 由美 監督 上田 栄治 2004年8月14日 アテネ/ギリシャ日本0- 0 前半 0
- 0 後半 1
1ナイジェリア得点者55分 Vera Okolo日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 山郷 のぞみ 磯崎 浩美(Cap.)、川上 直子、山岸 靖代→84分 山本 絵美、下小鶴 綾、酒井 與惠、小林 弥生→60分 丸山 桂里奈、宮本 ともみ→20分 柳田 美幸、澤 穂希、荒川 恵理子、大谷 未央 サブメンバー GK FP 小野寺 志保 矢野 喬子、大部 由美、安藤 梢 監督 上田 栄治 決勝トーナメント
2004年8月20日 テッサロニキ/ギリシャ日本1- 0 前半 1
- 1 後半 1
2アメリカ48分 山本 絵美得点者43分 クリスティーヌ・リリー
59分 アビー・ワンバック日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 山郷 のぞみ 矢野 喬子→47分 山岸 靖代、磯崎 浩美(Cap.)、川上 直子→77分 丸山 桂里奈、山本 絵美→68分 柳田 美幸、下小鶴 綾、酒井 與惠、宮本 ともみ、澤 穂希、荒川 恵理子、大谷 未央 サブメンバー GK FP 小野寺 志保 小林 弥生、大部 由美、安藤 梢 監督 上田 栄治 -
2大会連続の出場を果たした日本は、グループステージの初戦でニュージーランドと対戦。2点を先行されながらも、終盤に宮間あやと澤穂希のゴールで追いつき、引き分けに持ち込んだ。第2戦ではアメリカに0-1で敗れたものの、第3戦では近賀ゆかりのゴールなどで、5-1とノルウェーに快勝。アメリカ、ノルウェーに次いでグループ3位となったが、各組3位の上位1位となり、前回大会に次いでグループステージを突破した。
そして迎えた準々決勝では、澤と永里優季のゴールで開催国の中国を2-0で撃破。しかし準決勝ではまたしてもアメリカに敗れ、ドイツとの3位決定戦に回った。メダルを懸けた一戦は、69分と87分にゴールを奪われ、0-2と敗戦。あと一歩のところでメダルを逃した。グループステージ
順位 チーム名 勝点 勝 引 敗 得点 失点 1 アメリカ 6 2 0 1 5 2 2 ノルウェー 6 2 0 1 4 5 3 日本 4 1 1 1 7 4 4 ニュージーランド 1 0 1 2 2 7 2008年8月6日 秦皇島/中国日本2- 0 前半 1
- 2 後半 1
2ニュージーランド72分 宮間 あや(PK)
86分 澤 穂希得点者37分 キルスティ・ヤロップ
56分 アンバー・ハーン(PK)日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、矢野 喬子、柳田 美幸、安藤 梢→82分 丸山 桂里奈、阪口 夢穂、澤 穂希(Cap.)、宮間 あや、大野 忍→79分 荒川 恵理子、永里 優季 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 池田 浩美、加藤 與惠、原 歩、宇津木 瑠美 監督 佐々木 則夫 2008年8月9日 秦皇島/中国日本0- 0 前半 1
- 0 後半 0
1アメリカ得点者27分 カーリ・ロイド日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、池田 浩美(Cap.)→82分 荒川 恵理子、柳田 美幸、安藤 梢→62分 丸山 桂里奈、阪口 夢穂→65分 原 歩、澤 穂希、宮間 あや、大野 忍、永里 優季 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 加藤 與惠、矢野 喬子、宇津木 瑠美 監督 佐々木 則夫 2008年8月12日 上海/中国日本5- 1 前半 1
- 4 後半 0
1ノルウェー31分 近賀 ゆかり
51分 オウンゴール
52分 大野 忍
70分 澤 穂希
83分 原 歩得点者27分 グロ・クヌットセン日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、池田 浩美(Cap.)、矢野 喬子、安藤 梢、阪口 夢穂→87分 加藤 與惠、澤 穂希、宮間 あや、大野 忍→84分 丸山 桂里奈、永里 優季→77分 原 歩 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 柳田 美幸、荒川 恵理子、宇津木 瑠美 監督 佐々木 則夫 決勝トーナメント
2008年8月15日 秦皇島/中国日本2- 1 前半 0
- 1 後半 0
0中国15分 澤 穂希
80分 永里 優季得点者日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、池田 浩美(Cap.)、矢野 喬子→54分 柳田 美幸、安藤 梢、阪口 夢穂、澤 穂希、宮間 あや、大野 忍→86分 丸山 桂里奈、永里 優季→87分 荒川 恵理子 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 加藤 與惠、原 歩、宇津木 瑠美 監督 佐々木 則夫 2008年8月18日 北京/中国日本2- 1 前半 2
- 1 後半 2
4アメリカ17分 大野 忍
93分 荒川 恵理子得点者41分 アンジェラ・フクレス
44分 ローリ・チャルブニー
71分 ヒーザー・オレイリー
81分 アンジェラ・フクレス日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、池田 浩美(Cap.)、矢野 喬子→73分 丸山 桂里奈、安藤 梢→56分 原 歩、阪口 夢穂、澤 穂希、宮間 あや、大野 忍→71分 荒川 恵理子、永里 優季 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 加藤 與惠、柳田 美幸、宇津木 瑠美 監督 佐々木 則夫 2008年8月21日 北京/中国日本0- 0 前半 0
- 0 後半 2
2ドイツ得点者69分 ファットミレ・バイラマイ
87分 ファットミレ・バイラマイ日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、池田 浩美(Cap.)、矢野 喬子→88分 宇津木 瑠美、原 歩→75分 荒川 恵理子、阪口 夢穂、澤 穂希、宮間 あや、大野 忍→68分 丸山 桂里奈、永里 優季 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 加藤 與惠、柳田 美幸、安藤 梢 監督 佐々木 則夫 -
前年のFIFA女子ワールドカップを制し、世界王者として臨んだロンドン大会。佐々木則夫監督率いるチームは、アメリカと並んで優勝候補と目されていた。カナダと対戦したグループリーグ初戦では、川澄奈穂美と宮間あやのゴールで2-1と勝利。続くスウェーデン戦、第3戦の南アフリカ戦はともにスコアレスドローに終わったが、勝点5を確保し、グループ2位でノックアウトステージへ進出した。
準々決勝では大儀見優季と大野忍のゴールでブラジルを2-0で撃破すると、フランスと対戦した準決勝では、大儀見と阪口夢穂にゴールが生まれ、2-1で勝利。この結果、初のメダル獲得が確定した。そして金メダルを懸けた決勝では、最大のライバルであるアメリカと対戦。大儀見が一矢を報いたものの、1-2で敗れ、ワールドカップに続く優勝はならなかった。グループステージ
順位 チーム名 勝点 勝 引 敗 得点 失点 1 スウェーデン 5 1 2 0 6 3 2 日本 5 1 2 0 2 1 3 カナダ 4 1 1 1 6 4 4 南アフリカ 1 0 1 2 1 7 2012年7月25日 コベントリー/イギリス日本2- 2 前半 0
- 0 後半 1
1カナダ33分 川澄 奈穂美
44分 宮間 あや得点者55分 メリッサ・タンクレディ日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、鮫島 彩、熊谷 紗希、澤 穂希、宮間 あや(Cap.)、川澄 奈穂美、阪口 夢穂、大野 忍→65分 安藤 梢、大儀見 優季 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 矢野 喬子、丸山 桂里奈、田中 明日菜、岩渕 真奈、髙瀬 愛実 監督 佐々木 則夫 2012年7月28日 コベントリー/イギリス日本0- 0 前半 0
- 0 後半 0
0スウェーデン日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、鮫島 彩、熊谷 紗希、澤 穂希→59分 田中 明日菜、宮間 あや(Cap.)、川澄 奈穂美、阪口 夢穂、大野 忍→81分 岩渕 真奈、大儀見 優季→90+2分 安藤 梢 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 矢野 喬子、丸山 桂里奈、髙瀬 愛実 監督 佐々木 則夫 2012年7月31日 カーディフ/イギリス日本0- 0 前半 0
- 0 後半 0
0南アフリカ日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 海堀 あゆみ 近賀 ゆかり、矢野 喬子、岩清水 梓、熊谷 紗希、宮間 あや(Cap.)→77分 阪口 夢穂、田中 明日菜、髙瀬 愛実、岩渕 真奈→58分 川澄 奈穂美、安藤 梢、丸山 桂里奈→90+3分 大儀見 優季 サブメンバー GK FP 福元 美穂 鮫島 彩、澤 穂希、大野 忍 監督 佐々木 則夫 決勝トーナメント
2012年8月3日 カーディフ/イギリス日本2- 1 前半 0
- 1 後半 0
0ブラジル27分 大儀見 優季
73分 大野 忍得点者日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、鮫島 彩、熊谷 紗希、澤 穂希、宮間 あや(Cap.)、川澄 奈穂美、阪口 夢穂、大野 忍→85分 安藤 梢、大儀見 優季→89分 髙瀬 愛実 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 田中 明日菜、矢野 喬子、丸山 桂里奈、岩渕 真奈 監督 佐々木 則夫 2012年8月6日 ロンドン/イギリス日本2- 1 前半 0
- 1 後半 1
1フランス32分 大儀見 優季
49分 阪口 夢穂得点者76分 ウジェリー・ル・ゾンメ日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、鮫島 彩、熊谷 紗希、澤 穂希、宮間 あや(Cap.)、川澄 奈穂美、阪口 夢穂→84分 田中 明日菜、大野 忍→74分 安藤 梢、大儀見 優季 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 髙瀬 愛実、矢野 喬子、丸山 桂里奈、岩渕 真奈 監督 佐々木 則夫 2012年8月9日 ロンドン/イギリス日本1- 0 前半 1
- 1 後半 1
2アメリカ63分 大儀見 優季得点者8分 カーリ・ロイド
63分 カーリ・ロイド日本代表メンバースターティングメンバー GK FP 福元 美穂 近賀 ゆかり、岩清水 梓、鮫島 彩→77分 岩渕 真奈、熊谷 紗希、澤 穂希、宮間 あや(Cap.)、川澄 奈穂美、阪口 夢穂→59分 田中 明日菜、大野 忍→86分 丸山 桂里奈、大儀見 優季 サブメンバー GK FP 海堀 あゆみ 矢野 喬子、安藤 梢、髙瀬 愛実 監督 佐々木 則夫 -
4大会連続の出場を目指した日本は、最終予戦からアジア予選に参加。上位2チームに与えられる出場権をかけ、オーストラリア、中国、韓国、朝鮮民主主義人民共和国、ベトナムと戦った。
しかし初戦のオーストラリア戦で1-3と敗れると、続く韓国戦では引き分け、第3戦では中国に1-2と惜敗。後のなくなった日本はベトナム、朝鮮民主主義人民共和国に勝利を収めたものの、2勝1分2敗で勝点7に留まり、オーストラリア(同13)、中国(同11)の後塵を拝して、オリンピックの出場権を逃している。