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グループステージ最終戦は激戦必至!U-24日本代表はフランスと対戦へ 第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
2021年07月27日
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)の男子サッカー競技のグループステージ第3戦は7月28日(水)に開催され、U-24日本代表は横浜国際総合競技場の第2試合でフランスと対戦する。
ここまで日本は2連勝を飾っているが、「まだ何も決まっていない」(森保一監督)状態だ。対するフランスは、初戦黒星から背水の陣で臨んだ南アフリカとの第2戦で劇的な逆転勝利を飾り、1勝1敗。日本戦で2点差を付けて勝利すれば、逆転でグループステージ突破を果たせる状況であり、そのワンチャンスにすべてを懸けてくるとみられる。
日本は引き分け以上で突破確定、敗れても1点差以内にとどめれば自力での突破が決まり、2点差以上で敗れた場合でもメキシコと南アフリカの試合結果によっては突破の可能性がある。2018FIFAワールドカップロシアのグループステージ最終戦と同様、最後の最後に勝点と得失点差を巡る微妙な駆け引きになる可能性もありそうな状況だ。第2戦終了後にMF遠藤航選手が「これで油断してはいけない」と、勝って兜の緒を締めた通り、言うほど簡単な状況ではない。
もちろん、「しっかり勝ちにいくことを前提にプレーすればいい」と遠藤選手が語ったように、最初から1点差負けを想定して戦う必要はまったくない。ただ、森保一監督が「選手のコンディション状態を見て、フランス戦のメンバーを決めたい」とコメントしたように、中2日の連戦が今後も続いていくことを思えば、ここで消耗の激しい選手に休養を取らせたいところではある。警告を受けている選手も多いことから、出場停止のリスクを考えても一部選手を温存する判断はあり得るだろう。
対するフランスはオーバーエイジ枠で選出されている35歳のFW Andre Pierre Gignac選手が、南アフリカ戦のハットトリックなどでここまで4得点と大活躍を見せており、彼を中心とする攻撃陣の爆発力が最大の売りとなっているチームだ。パワーとスキルを兼ね備え、駆け引きにも長けるGignac選手をセンターバック陣が抑えることはもちろん、スピード豊かな選手たちが繰り出すサイド攻撃にも粘り強く対応していきたい。
その上で、勝利の鍵を握るのは日本のカウンターアタックだろう。2点差以上での勝利が必要なフランスは、どこかで必ず大きくリスクを取った攻撃を仕掛けてくる。そこで日本が相手の背後を突く攻撃ができれば、大きなチャンスとなる。抜群のスピードを誇り、相手ディフェンスの背後に抜けるプレーを得意とするFW前田大然選手の起用法は大きなポイントとなりそうだ。
生き残りを懸けて戦うグループステージ最後の1試合は必ず激戦になるもの。欧州の伝統国が繰り出す捨て身の攻撃をしのぎ、逆襲の一刺しを入れられるか。ここまで出場機会のなかったフレッシュな選手たちの活用を含め、見どころ満載の熱戦となりそうだ。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)