対戦日 | 勝敗 | スコア |
2021/03/25 | △ | 1 - 1(H)ギリシャ |
2021/03/28 | ○ | 2 - 1(A)ジョージア |
2021/03/31 | ○ | 3 - 1(H)コソボ |
2021/09/02 | ● | 1 - 2(A)スウェーデン |
2021/09/05 | ○ | 4 - 0(H)ジョージア |
2021/09/08 | ○ | 2 - 0(A)コソボ |
2021/11/11 | ○ | 1 - 0(A)ギリシャ |
2021/11/14 | ○ | 1 - 0(H)スウェーデン |
2010FIFAワールドカップ南アフリカの優勝を挟み、2008年と2012年のUEFA EURO(欧州選手権)連覇で黄金時代を迎えたのが、スペインである。テンポ良くパスをつないで相手を押し込むプレースタイルで一世を風靡した。だが、それをピークに下降線をたどり、2014年ブラジル大会は失意のグループステージ敗退。前回はラウンド16に進出したものの、ロシアを圧倒的に押し込みながら延長戦、PK戦の末に敗退。この試合後、アンドレス・イニエスタ(現、ヴィッセル神戸)は代表チームから退くことを発表した。
しかし、そこは伝統あるサッカー大国の一つ。世代交代が徐々に進み、それが結果に表れてくるようになった。昨年はEUROで準決勝に進出し、優勝したイタリアにPK戦で惜敗。そのチームから6人がはせ参じた東京オリンピックでは銀メダルを獲得した。その後のワールドカップ予選ではスウェーデンに黒星を喫するも、最後はそのライバルを下すなど6勝1分1敗の成績で1位突破に成功した。
スペインの次代を担う選手たちの旗頭が、カタール大会期間中に20歳の誕生日を迎えるペドリ(FCバルセロナ)。日本の選手たちも延長戦の末に0-1で敗れた東京オリンピック準決勝や、その大会直前のキリンチャレンジカップ2021(1-1の引き分け)で、その異才を体感しているはずだ。このほかにもアタッカーのフェラン・トーレス(FCバルセロナ)、ダニ・オルモ(RBライプチヒ/ドイツ)、センターバックのエリック・ガルシア(FCバルセロナ)など20歳台前半の選手が主力を担い、さらには18歳のMFガビ(FCバルセロナ)といった逸材まで現れている。
一方で、2010年大会優勝メンバーの一人で34歳になったMFのセルヒオ・ブスケツ(FCバルセロナ)、コケ(30歳、アトレティコ・マドリード)、サイドバックのジョルディ・アルバ(33歳、FCバルセロナ)ら、チームに安定感をもたらすベテランも健在だ。2002年日韓大会など選手として3度のワールドカップ出場を経験しているルイス・エンリケ監督の下、パスワークで相手を押し込みながら、相手陣内でのボール奪還から素早い攻めを狙うなど、プレースタイルに磨きをかけている。
とはいえ、相手にしっかり守られると、圧倒的なボール支配を得点に結びつけることができないという指摘もある。東京オリンピック準決勝で日本の粘り強い守備にてこずり、延長戦に持ち込まれたのも一例だ。優勝した2010年大会でさえ、全7試合で総得点は8にとどまった。かつてのダビド・ビジャ(元、ヴィッセル神戸)、フェルナンド・トーレス(元、サガン鳥栖)のような頼れるストライカーが果たした役割を、アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)、パブロ・サラビア(パリ・サンジェルマン/フランス)らが再現できるか。
FIFAワールドカップ 過去出場大会:15回
1934(準々決勝)、1950(4位)、1962、1966、1978、1982(2次リーグ=ベスト12)、1986(準々決勝)、1990(ラウンド16)、1994(準々決勝)、1998、2002(準々決勝)、2006(ラウンド16)、2010(優勝)、2014、2018(ラウンド16)