対戦日 | 勝敗 | スコア |
2021/03/25 | ○ | 3 - 0(H)アイスランド |
2021/03/28 | ○ | 1 - 0(A)ルーマニア |
2021/03/31 | ● | 1 - 2(H)北マケドニア |
2021/09/02 | ○ | 2 - 0(A)リヒテンシュタイン |
2021/09/05 | ○ | 6 - 0(H)アルメニア |
2021/09/08 | ○ | 4 - 0(A)アイスランド |
2021/10/08 | ○ | 2 - 1(H)ルーマニア |
2021/10/11 | ○ | 4 - 0(A)北マケドニア |
2021/11/11 | ○ | 9 - 0(H)リヒテンシュタイン |
2021/11/14 | ○ | 4 - 1(A)アルメニア |
FIFAワールドカップでブラジルの5度に次ぐ4度の優勝(イタリアとタイ記録。西ドイツ時代を含む)を誇るドイツとはいえ、常に順風満帆だったわけではない。それどころか、これまでに何度か予想外の黒星を喫したことがある。近年で最も記憶に残るのは、前回のロシア大会。グループステージ最終戦で韓国に0-2と苦杯をなめ、ドイツ史上初の同ステージ敗退という大きな失望を味わったのである。
その記憶も新しい今回のカタール大会では、SAMURAI BLUE(日本代表)と顔を合わせる初戦に心してかかるのは十分に想像できる。さらにディフェンディングチャンピオンとして臨んだ4年前とは異なり、今回は危機感すらある。昨年のUEFA EURO(欧州選手権)でラウンド16敗退に終わった後、新たに就任したハンジ・フリック監督の下で予選7連勝(最終的に9勝1敗)と危なげなく出場権をつかんだものの、今年に入って9月までに8戦して2勝5分1敗と勝ち切れない試合が多いのだ。
とはいえ、こうした状況に発奮した才能ある選手たちが結束して力を発揮できれば、世界王座奪還に向けて力強く前進できるはずだ。チームの根幹となるのは、フリック監督が昨年まで率いていたバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)勢。GKのマヌエル・ノイアー、攻守の要となるヨシュア・キミヒ、トップ下を務めることが多いトーマス・ミュラーは、まさにワールドクラスの屋台骨といえる。さらに、レロイ・ザネ、セルジュ・ニャブリという得点力のあるサイドアタッカーを擁し、19歳のジャマル・ムシアラも出場機会をうかがう。
もちろん、バイエルン勢以外にも各ポジションに逸材がそろう。最前線を担うのは昨年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝でチェルシーFC(イングランド)を優勝に導く得点を挙げたカイ・ハーバーツか。キミヒと組む守備的MFも、イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ/イングランド)とレオン・ゴレツカ(バイエルン)が甲乙つけがたい。守護神ノイアーの前方にはアントニオ・リュディガー(レアル・マドリード/スペイン)、ニクラス・ズーレ(ボルシア・ドルトムント)といった屈強なセンターバックが立ちはだかる。
こうした選手たちが順当に26人のメンバー入りした一方、大会開幕の11月20日が18歳の誕生日のユスファ・ムココ(ボルシア・ドルトムント)というサプライズ招集もあった。16日に行われたオマーンとの大会前最後の実戦で早速、先発出場で代表デビューを果たした。また、延長戦の末に1-0でアルゼンチンを破った2014年ブラジル大会決勝で唯一の得点を決めたマリオ・ゲッツェ(アイントラハト・フランクフルト)が2大会ぶりの復帰となった。
欧州のトップクラブで活躍する選手が多いだけに、いずれも技術力は高く、パスワークを駆使して試合の主導権を握る。ひとたびボールを失っても連動して奪い返し、素早い攻めにつなげて相手を圧倒する。ただし、前述の韓国戦のように、攻め込みながらも得点が奪えず、隙を突かれて失点するという危険も背中合わせ。今大会におけるドイツの充実度を測る上で、やはり初戦が重要な指標となりそうだ。
FIFAワールドカップ 過去出場大会:19回
1934(3位)、1938、1954(優勝)、1958(4位)、1962(準々決勝)、1966(準優勝)、1970(3位)、1974(優勝)、1978(2次リーグ=ベスト8)、1982(準優勝)、1986(準優勝)、1990(優勝)、1994(準々決勝)、1998(準々決勝)、2002(準優勝)、2006(3位)、2010(3位)、2014(優勝)、2018
※1954~90年は西ドイツとして出場