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ドイツ、デンマークが出場権獲得。11月にも続々決定 ~FIFAワールドカップカタール2022 各大陸予選レポート
2021年11月05日
FIFAワールドカップカタール2022(2022年11月21日~12月18日)開幕まで1年余り。今年10月に世界各地で行われた予選では、欧州からドイツ、デンマークが本大会出場を決めた。出場権獲得に王手をかけたチームもあり、この11月の予選でも次々にカタール行きが決定する予定。また、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は10月20日に行われたFIFA理事会後のオンライン記者会見で、本大会の組み合わせ抽選を来年4月1日に実施することを明らかにした。
開催国カタールの出場が決まっていた大会に、世界最初の予選突破となったのは過去4度優勝のドイツだった。6~7月のUEFA EURO 2020(欧州選手権)でラウンド16敗退後、昨シーズンまでバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)を率いて実績を残したハンジ・フリック監督が就任。予選のグループJで9月から5連勝の快進撃で、18大会連続20回目(西ドイツ時代含む)の出場を確定した。前回ロシア大会でグループステージ敗退の屈辱を味わうも、MFレオン・ゴレツカは「世界の頂点復帰へ正しい道を歩んでいる」と復活への手応えをつかんでいる。一方、グループFのデンマークは、欧州予選唯一の8連勝で2大会連続6回目の出場権獲得。得点27、失点ゼロという記録も見事というほかはない。欧州予選の各グループは11月に終了。出場権獲得の1位と、プレーオフに回る2位が出そろう。グループBでは首位スウェーデンが2位スペインに勝点2差をつけて、11月の最終2試合を迎える。14日にスペインのホームで行われる両者の対決が、天王山となりそうだ。同勝点で11月シリーズに臨むグループCのイタリア、スイスの争いも緊迫。グループEのベルギーは13日のエストニア戦で勝てば、首位が確定する。ライバルの追走を受けるグループGのオランダ、グループIのイングランドは逃げ切ることができるか。なお、グループDのフランスは10月にUEFAネーションズリーグ準決勝、決勝を戦い優勝。予選の試合はなかったが、グループDの首位は揺るがなかった。
南米予選は他の8チームより試合消化が一つ少なく、共に無敗の首位ブラジル、2位アルゼンチンが安泰。ブラジルはこの11月にも南米予選突破第1号となる可能性がある。10月にはコロンビアと0-0で引き分け、連勝は9でストップしたが、続くウルグアイ戦をネイマールの先制点などで4-1と快勝し、勝点を31に伸ばした。アルゼンチンも10月の3試合は2勝1分で、ブラジルとの勝点6差をキープした。やはり自動出場権獲得となる3~4位争いもし烈。3位エクアドル(勝点17)、4位コロンビア(同16)、5位ウルグアイ(同16)などが、11月の試合を終えてどのような立ち位置となっているか。9月の試合を終えて6位だったパラグアイは8位に後退。アルゼンチン人のエドゥアルド・ベリッソ監督は解任された。
アフリカ2次予選では共に4連勝のセネガル、モロッコがそれぞれグループ首位を確定し、最終予選に進んだ。2018年4月までSAMURAI BLUE(日本代表)を率い、現在はモロッコを指揮するヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「このチームはすぐに、より高いレベルに到達できる」と自信を深めている。現アフリカ王者のアルジェリアは、ブルキナファソと同勝点で残り2試合に突入。コートジボワールとカメルーン、南アフリカとガーナが、それぞれ勝点1差で迎える強豪の首位争いも予断を許さない。
北中米カリブ海最終予選は中盤戦。勝点14で首位のメキシコをアメリカが勝点3差で追う。健闘が目立つのは自動出場圏内の3位を維持する無敗のカナダで、アメリカとはわずか勝点1差。21歳になったばかりのアルフォンソ・デービスら、若手の活躍が推進力となっている。オセアニア予選の詳細はFIFAから明らかにされていないが、オセアニアサッカー連盟は来年1月実施を選択肢の一つとしてFIFAなどと協議しているという。
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