FIFAワールドカップ26アジア最終予選（3次予選）が再開する。SAMURAI BLUE（日本代表）は6試合を終えて5勝1分けの勝ち点16で首位を快走。埼玉スタジアム2002で3月20日に行われるバーレーン戦に勝利すれば、グループCで2位以内が確定し、8大会連続8度目のワールドカップ出場が決まる。

一方、2位以下は大混戦だ。2位のオーストラリアが勝ち点7で、3位以下にはインドネシア、サウジアラビア、バーレーン、中国がいずれも同6でひしめいている。本大会出場権獲得の2位以内、4次予選に望みをつなぐ3、4位の座を巡って全く予断を許さない戦いが続く。

このグループで唯一、ワールドカップの舞台に立ったことがないバーレーンは、初出場に並々ならぬ意欲を燃やしている。アジアサッカー連盟公式サイトは、昨年2月に就任したクロアチア人のドラガン・タライッチ監督が「この世代（の選手たち）は何かを起こせる。これまでに2度、ワールドカップにあと一歩と迫ったが、3度目の正直だ」と語ったことを伝えている。2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会の予選で、大陸間プレーオフまで進みながら敗退した過去を踏まえてのコメントである。

昨年9月に始まった3次予選はアウェイでオーストラリアを1-0と破る好スタートを切ったが、続くホーム初戦で日本に0-5と大敗。上田綺世と守田英正が2点ずつを決め、小川航基が1点を加えた一戦だ。その後はインドネシアとサウジアラビアにそれぞれ2-2、0-0と引き分け、11月のホーム2連戦は中国に0-1、オーストラリアに2-2と不本意な成績に終わってしまい、思うように勝ち点を伸ばせなかった。

しかし、予選再開に向けて明るい話題もある。昨年12月から1月にかけて行われたアラビアンガルフカップでの優勝だ。湾岸諸国などアラブ8カ国が参加する大会で、サウジアラビア、前回優勝のイラク、開催国のクウェートなどを下し、2019年に次ぐ2度目のタイトル獲得。主にトップ下でプレーするモハメド・マルフーンは最多タイの3得点を挙げる活躍などで最優秀選手に選ばれ、GKエブラヒム・ルトファラ、センターバックのワリード・アルハヤムらが堅守を支えた。

日本戦とその5日後のインドネシア戦というアウェイでの連戦は、ワールドカップ初出場を狙うバーレーンの命運に大きく関わる戦いとなりそうだ。「一つ一つの勝ち点が重要となる」とタライッチ監督。この2試合で複数の勝ち点を積み上げ、悲願達成への可能性を残したいところだろう。

直近5試合　※いずれもクウェートで開催

日本との対戦成績

2勝10敗（得点8、失点25）

FIFAワールドカップ成績

出場：なし
※1971年に英国から独立（FIFA加盟は1968年）
1970　不参加
1974　不参加
1978　予選敗退
1982　予選敗退
1986　予選敗退
1990　不参加
1994　予選敗退
1998　予選敗退
2002　予選敗退
2006　予選敗退
2010　予選敗退
2014　予選敗退
2018　予選敗退
2022　予選敗退

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