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ホーム > SAMURAI BLUE > 最新ニュース一覧 > 【Match Report】SAMURAI BLUE、アウェイでインドネシアに4-0で快勝、首位でアジア最終予選を折り返す

ニュース

【Match Report】SAMURAI BLUE、アウェイでインドネシアに4-0で快勝、首位でアジア最終予選を折り返す

2024年11月16日

【Match Report】SAMURAI BLUE、アウェイでインドネシアに4-0で快勝、首位でアジア最終予選を折り返す

SAMURAI BLUE日本代表は11月15日(金)、ジャカルタで行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)のグループC第5戦でインドネシア代表と対戦し、南野拓実選手(ASモナコ)の前半のゴールなどで4-0と快勝。4勝1分で勝ち点を13に伸ばして首位キープで今予選を折り返しました。19日(火)には中国の厦門で中国代表と対戦します。

6万人を超える観客がジャカルタのGelora Bung Karno Stadiumを埋め、その大半をインドネシア代表カラーの赤で染めたホームのサポーターが、試合開始前から熱狂的で盛大な応援を繰り広げ、日本選手の紹介時には大音量のブーイングがスタジアムを包むアウェイ感満載の試合になりました。

8大会連続での本大会出場を目指す日本は、谷口彰悟選手(シントトロイデンVV)と上田綺世選手(フェイエノールト)を負傷で欠く中、3-4-3の布陣を継続。最終ラインを板倉滉選手(ボルシア・メンヘングラートバッハ)を中央に右に橋岡大樹選手(ルートン・タウン)、左に町田浩樹選手(ユニオン・サンジロワーズ)を配し、中盤を遠藤航選手(リバプールFC)と守田英正選手(スポルティングCP)で固め、右ウィングバックに堂安律選手(SCフライブルク)、左に三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)を起用。前線には小川航基選手(NECナイメヘン)を1トップに2列目のインサイドハーフ右に南野選手、左に鎌田大地選手(クリスタル・パレス)を並べ、ゴールにGK鈴木彩艶選手(パルマ・カルチョ)が構える布陣で臨みました。

キックオフの少し前から降り始めた雷雨の中、序盤はインドネシアが勢いを持って日本ゴールに迫ります。

欧州など海外リーグでプレーする帰化選手を多く擁するインドネシアは、球際も激しく、5-4-1の布陣で守備を固めながら自陣でボールを奪うとFWラグナ―・オラットマングーン選手やMFヤコブ・サユリ選手、FWラファエル・ストライク選手を中心にカウンター攻撃を仕掛けます。

最大のピンチは前半9分。自陣深い位置からのロングボールをオラットマングーン選手が受けると、マークについた日本DFをかわしてゴールへ突進。GKと1対1になるとシュートを放ちます。しかし、冷静に距離を詰めたGK鈴木選手がこれをブロック。失点の危機を救いました。

その後もインドネシアはカウンター攻撃でゴール前にクロスや横パスを入れる場面を作りますが、日本はこの時間帯をしのぐと、前半15分ぐらいから落ち着いてボールを保持して相手ゴールに迫るようになります。

先制は前半35分でした。GKからのボールを起点に町田選手から守田選手とつないで、ペナルティエリアに走り込んできた鎌田選手にパス。鎌田選手は相手GKを引き付けて右の小川選手へパスを送ると、これが相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで均衡を破りました。

2点目はその5分後。鎌田選手が左前方のスペースへパスを送り、これを受けた三笘選手が中へ折り返すと、トップスピードで走り込んできた南野選手が左足で捉えてゴールネットを揺らしました。南野選手はこれが代表戦通算24ゴール目で、中村俊輔さんと歴代10位の得点記録に並びました。

ここまで3分1敗で14日の他会場の試合を受けて最下位に後退していたインドネシアは、前半アディショナルタイムにサユリ選手が右サイドからペナルティエリアに切り込んでシュートを放ちます。しかしこれもGK鈴木選手が阻止し、日本が前半を2-0でリードして折り返しました。

雨も上がった後半、日本は開始から前田大然選手(セルティック)を投入し、左ウィングバックに入れて三笘選手をインサイドハーフの位置にシフトします。

後半早々に相手を押し込む展開にすると、49分に思わぬ形で再び試合が動きます。相手GKのゴールキックがペナルティエリア手前の高い位置を取っていた守田選手の足元へ。守田選手は右に持ち出してシュートコースをとらえると、狙いすましてゴール左隅へチーム3点目を叩き込みました。

1点を返したいインドネシアは連続CKの機会を得ます。54分に右CKの流れからDFカルヴィン・フェルドンク選手がシュートを放ちますが、枠をとらえることができません。

日本は59分に三笘選手が右CKのクリアボールに反応して、ペナルティエリア手前からシュートを狙いますが、わずかに枠を外れます。

60分を回ると、日本は伊東純也選手(スタッド・ランス)と菅原由勢選手(サウサンプトンFC)を投入。するとその7分後、追加点が生まれます。

右サイドで伊東選手からパスを受けてインナーラップした菅原選手がペナルティエリアに切れ込み、フェイクを入れながら右ポスト手前まで持ち込むと、相手GKが詰める中、角度のないところから狭いスペースを突いて右足を振り、左サイドネットにチーム4点目を突き刺しました。

インドネシアは選手交代で反撃の糸口を探り、60分過ぎに東京ヴェルディでもプレーしたDFプラタマ・アルファン・アリフ選手を投入し、ロングスローから得点機を探ります。74分にはカウンターからアルファン選手がシュートを狙いますが、GK鈴木選手を崩すには至りません。

日本は守備で高い集中を保ちながら攻撃の姿勢を維持。79分には旗手怜央選手(セルティック)と、これがデビュー戦となった大橋祐紀選手(ブラックバーン・ローヴァーズ)を送り込み、その直後にはオフサイドになったものの大橋選手が相手の裏に抜け出す場面を作ります。伊東選手、菅原選手もシュートで相手ゴールに迫りましたが、追加点はならず、4-0で勝利。アウェイで勝ち点3を積み上げました。

グループCの他の試合は14日(木)に行われ、オーストラリアがホームでサウジアラビアと0-0で引き分け、中国がアウェイでバーレーンに1-0で勝って2連勝です。

この結果、日本は2位のオーストラリア、3位のサウジアラビアに勝ち点7差のリードをつけて今予選前半戦を折り返しました。4位には勝ち点6の中国が浮上し、5位は勝ち点5のバーレーン。3分けの後の2敗となったインドネシアは勝ち点3で最下位に後退しました。

アジア最終予選(3次予選)では各グループ6チーム中2位までが無条件で2026年にカナダ、アメリカ、メキシコで行われる本大会への出場権を手にし、3位と4位はプレーオフ経由で出場権獲得を目指します。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
素晴らしいインドネシアのサッカーを取り巻く熱狂的な雰囲気の中で試合ができて、サッカーに携わる者として非常にうれしく思っています。インドネシアサポーターが作り出す雰囲気が我々にプレッシャーになったところはあります。耐える時間が長くなるし、数多くなるという話を試合前に選手たちと共有していたのですが、選手たちは試合序盤に相手のビッグチャンスを止めて、耐えながら自分たちの流れに持っていってくれました。選手たちの我慢強く戦い抜いていく部分を評価したいと思います。
試合の入りはアグレッシブに相手の背後を突きながら勢いを持って入り、相手の勢いにのまれず、受けないようにして、自分たちが勝利を掴み取りに行くという姿勢を見せてくれました。ピンチもあった中で耐えながら、「ここ」という流れのギアを上げるべきところで選手たちが得点にトライしてくれましたし、我々にとって有利な状況の中でゴールに向かって、より圧力をかけてくれたおかげで、得点を奪えて試合をものにできたと思っています。守備を崩していくのが難しい展開の中で、果敢にゴールに向かって攻め、コンビネーションを使って、最後に小川航基が決めてくれました。あの得点は、自分たちがやってきたことと、残りの時間に向けての自信と勇気につながったと思います。
(2位と)勝ち点7差でグループのトップにいますが、まだまだ出場権を掴み取ったわけではありません。ワールドカップ出場という一つの目標を完全にクリアするまで、しっかり気を抜かず戦いを続けていかないといけない。我々は世界一になる目標を持ちながら今の成長にチャレンジしているところもあります。一歩一歩確実に前進することを忘れず、高い目標を持ちながら、現実の勝利をつかみ取って成長していくことをこれからも考えて、チーム一丸となって前進していきたいと思います。
インドネシアには約2万人の日本人の方々が生活をしていると聞いています。日本代表のサポーターもアウェイの地で我々にエールを送り続けてくれたことで、選手たちが最後まで戦い抜く原動力につながったと思います。サポーターのみなさんに感謝します。

GK #1 鈴木彩艶 選手(パルマ・カルチョ/イタリア)
(序盤の好セーブの場面は)慌てずに対応できました。相手がドリブルで運んできて、自分の間合いで詰められたので、最後カットインで内側に運んだ瞬間に取れるなという感覚はありました。イタリアでもあのようなシーンで遠目からシュートを打たれて失点するシーンがあったので、間合いをうまく詰められたらと。うまくできてよかったと思いますが、あのシーンを含めて相手にゴールを横切るパスが2~3本あったので、映像を見てしっかり反省しなければいけないと思います。得点の2点目の場面はそこまで覚えていないのですが、相手が連動していないところがありましたし、自分にプレッシャーがかかっていてもセンターバックにつけるところを意識していました。そこがつながってよかったと思います。

DF #2 菅原由勢 選手(サウサンプトンFC/イングランド)
試合を決定づけられる得点になったので良かったです。シュートは、ボールが前にこぼれてきたときに中の状況を確認して、クロスを上げるにはあまり十分なスペースがないと感じたので、中の相手DFの位置を見て、判断を変えながら、ゴールに近づいているは分かっていたので、空いているところにシュートを打ちました。僕が出場機会をなかなか得られないときもチームメートは常に励ましの言葉をくれていましたし、練習でも明るく接してくれたので、チームメートにまず感謝したいですし、このゴールはチームメートがいたからこそ取れたと思います。

DF #16 町田浩樹 選手(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
1点目については、だいぶフリーになってボールを受けることができて、落ち着いて相手が下がったところにパスを出せました。(序盤の相手の攻撃でGK鈴木選手がセーブした場面は)あの1点を決められていたら、まったく違うゲームになっていたと思うので、そこは修正しなければいけません。僕や橋岡選手が相手の1トップ2シャドーに対して掴みに行けば後ろが1対1になるリスクがあるので、そこでしっかりと相手をつぶすところやチャンスを作らせないというところは修正点だと思います。

MF/FW #6 遠藤航 選手(リバプールFC/イングランド)
相手が勢いを持ってくることはある程度イメージしていたので、ピッチの状態と雨も降ってきましたし、アウェイというのもあって、最初はシンプルにやろうとしました。(序盤に攻め込まれた場面は)相手の3枚に対してもう少し内側にコンパクトにすべきだと思いましたし、ボールの出どころにもう少しプレッシャーにいかないといけない。1対1の勝つ負けるが勝敗に大きく左右するので、今後もこういう相手に対してどう守っていくか、話し合っていければと思います。

MF/FW #8 南野拓実 選手(ASモナコ/フランス)
歴代10位のゴールは、チームに貢献するゴールを重ねていけるのはうれしいことです。次の試合も自分のゴールで貢献できればと思います。左からうまく形を作れていたので、ゴール前で仕留めるプレーを意識しながらやっていました。三笘選手がスペースにボールを置いてくれて、あの時間帯はチャンスがあれば振り抜こうと決めていたので、ニアしかないなと。イメージ通りに流し込むことができました。(4勝1分は)経験を積んだ選手がいる中で求められていた結果だと思いますし、僕たちもやらないといけない結果です。今のところうまくいっていますが、まだ何も決まっていません。今はまだ振り返ることなくやっていきたいと思っています。

MF/FW #18 大橋祐紀 選手(ブラックバーン・ローヴァーズ/イングランド)
独特なアウェイの雰囲気がある中での試合でしたが、それでも4-0で勝ち切るのは強さだと思います。そこは続けていきたいです。もっと自分のクオリティを上げていきたいですし、その中でしっかりと点を取れるようなストライカーになりたいと思います。ゴールに近い位置でプレーして、結果を出したいです。

MF/FW #19 小川航基 選手(NECナイメヘン/オランダ)
(先制点につながった場面は)しっかりと点を取れる一番危険なところに入っていくことを意識していました。自分の特長でもありますし、たまたまのゴールではありません。しっかり相手の前に入っていたので、そこは良かったと思います。鎌田選手がしっかりと見てくれていたので、いい判断でした。チームが勝つことが第一優先で、その中で自分のゴールで勝てれば一番いい。環境はどうあれ、チームの助けになることだけを考えたいと思っています。

シン・テヨン インドネシア代表監督
日本代表と森保監督に勝利を祝福したい。結果は残念ですが、負けは受け入れなければなりません。我々はFIFAランキングをはじめ、サッカーのさまざまな要素で日本に能力面で大きく引き離されていて、選手にとって90分を通して高いレベルで集中を維持するのは簡単ではありません。ですが、最初の得点機が決まっていたら結果も違っていたと思っています。(現状グループ6位だが)3位、4位に入る可能性はあると思っていますし、今後も変わらずにそれを目指して挑み続けたい。チームには一丸となって挑戦を続けてほしいと思っています。

FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)

2024年11月15日(金) 19:00 キックオフ予定(日本時間 11月15日(金) 21:00)vs インドネシア代表
会場:ジャカルタ(インドネシア)/Gelora Bung Karno Stadium
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