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【対戦チーム情報】インドネシア代表 国籍変更選手の招集でチーム力アップ。前評判を覆して強豪から勝ち点奪取~FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)
2024年11月11日
インドネシアはFIFAランキング130位(2024年10月24日更新)と、FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)のグループCで戦う6チームの中で最も低いものの、ここまでの4試合を3分け1敗の5位と健闘している。初戦となったアウェイのサウジアラビア戦は1-1、続くホームのオーストラリア戦は0-0と、FIFAワールドカップカタール2022出場の強豪と勝ち点を分け合い、その底力を示した。
急成長の背景には、主にかつての宗主国であるオランダで生まれ育ち、インドネシアにルーツを持つ選手たちが続々と同国籍を取得して代表チームでプレーするようになったことがある。惜しくも1-2と敗れた10月の中国戦では先発11人のうち、9人がオランダ出身で、2023年以降にインドネシア代表にデビューした選手たち。オランダの年代別代表に選ばれた経験を持つ選手も多い。
インドネシアサッカー協会は11月2日、15日の日本戦と19日のサウジアラビア戦に臨む27人の選手を発表した。攻撃では高い技術力を生かして得点に絡むFWラグナル・オラトマングンが注目される。ドリブルで相手に脅威を与えるのが、中盤で攻撃の起点となるMFアイバル・ジェンナー。MFネイサン・ジョアオンは精度の高い左足のキックで得点機をつくり出す。GKマールテン・パースは代表デビューとなった9月のサウジアラビア戦で相手エースのサレム・アルドサリのPKをストップし、勝ち点獲得に貢献した。チームを率いるのは韓国人のシン・テヨン監督。韓国代表を指揮した2018FIFAワールドカップロシアでは、グループステージでドイツを破る快挙を成し遂げた。
そのインドネシアがアジアで初めてワールドカップに出場したことは、あまり知られていない。それはまだ独立前に、オランダ領東インドとして大舞台に立ったからでもある。1938年のフランス大会で、予選で戦うはずだった日本が社会情勢の悪化もあって参加を辞退。オランダ領東インドはノックアウト方式の1回戦で、ハンガリーに0-6と敗れて大会を去った。日本が初めてワールドカップに出場した60年前のことである。
SAMURAI BLUE(日本代表)との対戦では、今年1月にAFCアジアカップのグループステージで顔を合わせたのが記憶に新しい。インドネシアは上田綺世に2得点(1PK)を奪われ、オウンゴールもあって1-3の黒星。それでも17年ぶりに出場した大会で同国史上初めてグループステージを勝ち抜き、16強入りを果たした。「個々の力もあり、戦術的にもシン・テヨン監督が素晴らしいチームづくりをしている」というのが森保一監督の感想。この日本戦後にインドネシア代表にデビューした選手もいるだけに、チーム力は当時より上がっていると見ていいだろう。
直近5試合(H:ホーム、A:アウェイ)
2024年6月11日 | ○2-0(H)フィリピン | FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選 |
---|---|---|
2024年9月5日 | △1-1(A)サウジアラビア | FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選) |
2024年9月10日 | △0-0(H)オーストラリア | FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選) |
2024年10月10日 | △2-2(A)バーレーン | FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選) |
2024年10月15日 | ●1-2(A)中国 | FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選) |
日本との対戦成績
6勝2分11敗(得点26、失点42)
1934年5月13日 | ○7-1 | 第10回極東選手権大会 |
---|---|---|
1954年5月1日 | ○5-3 | 第2回アジア競技大会(マニラ) |
1961年8月15日 | ○2-0 | 国際親善試合 |
1970年8月8日 | ●3-4 | 第14回ムルデカ大会 |
1970年12月16日 | ●1-2 | 第6回アジア競技大会(バンコク) |
1972年8月6日 | ○1-0 | ペスタスカン大会 |
1975年8月7日 | ●1-4 | 第19回ムルデカ大会 |
1976年8月10日 | ●0-6 | 第20回ムルデカ大会 |
1978年7月15日 | ○2-1 | 第22回ムルデカ大会 |
1979年5月31日 | ●0-4 | ジャパンカップ1979 |
1979年7月11日 | △0-0 | 第23回ムルデカ大会 |
1980年3月28日 | ●0-2 | 第22回オリンピック競技大会(1980/モスクワ)アジア地区予選 |
1981年2月24日 | ○2-0 | 国際親善試合 |
1981年9月14日 | ●0-2 | 第25回ムルデカ大会 |
1987年4月8日 | ●0-3 | 第24回オリンピック競技大会(1988/ソウル)アジア地区1次予選 |
1987年6月26日 | ●1-2 | 第24回オリンピック競技大会(1988/ソウル)アジア地区1次予選 |
1989年5月28日 | △0-0 | FIFAワールドカップイタリア’90アジア地区1次予選 |
1989年6月11日 | ●0-5 | FIFAワールドカップイタリア’90アジア地区1次予選 |
2024年1月24日 | ●1-3 | AFC アジアカップ カタール 2023 |
FIFAワールドカップ成績
出場:1回
1930 不参加
1934 不参加
1938 1回戦
1950 不参加
1954 不参加
1958 棄権
1962 不参加
1966 不参加
1970 不参加
1974 予選敗退
1978 予選敗退
1982 予選敗退
1986 予選敗退
1990 予選敗退
1994 予選敗退
1998 予選敗退
2002 予選敗退
2006 予選敗退
2010 予選敗退
2014 予選敗退
2018 資格停止処分
2022 予選敗退
連盟 | インドネシアサッカー協会 |
---|---|
大陸連盟 | アジアサッカー連盟 |
サッカー連盟会長 | Erick Thohir |
公式サイト | www.pssi.org/ |
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