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ホーム > SAMURAI BLUE > 最新ニュース一覧 > 【日本サッカーミュージアム企画】「先輩方が積み上げてきた歴史を大事にしながら、さらに上を目指す」権田修一選手(清水エスパルス)インタビュー

ニュース

【日本サッカーミュージアム企画】「先輩方が積み上げてきた歴史を大事にしながら、さらに上を目指す」権田修一選手(清水エスパルス)インタビュー

2023年01月06日

【日本サッカーミュージアム企画】「先輩方が積み上げてきた歴史を大事にしながら、さらに上を目指す」権田修一選手(清水エスパルス)インタビュー

日本サッカーミュージアムは、日本サッカー協会(JFA)のオフィス移転に伴い、2023年2月5日(日)をもって休館します。ここでは、2022年12月25日(日)に行われた日本サッカーミュージアムトークイベントに参加した権田修一選手(清水エスパルス)に、FIFAワールドカップカタール2022での戦いや歴史の重要性について聞きました。

――今まで見たなかで、特に思い出に残っているワールドカップを教えてください。

権田 2002年の日韓大会ですね。当時は中学生で、ニュースでもたくさん取り上げられ、クラスメイトもみんな「昨日の試合であの選手が」とサッカーの話をしていて、日本がサッカーの国になったような印象を受けました。その後の2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会なども盛り上がりましたが、2002年のあの盛り上がりは、僕が今まで生きてきた中で一番だった感覚がありますし、サッカーをやっている僕としては、みんながサッカーの話をしているのがうれしかったです。

――今回のカタール大会はどのような大会だったでしょうか。

権田 一言で表現するならば、悔しい大会でしたね。僕自身、ワールドカップでプレーするのは初めてでしたし、そこでどういうプレーができるのかは未知数でしたが、しっかりプレーできたのは良かったと思います。ただ、結果を出せたわけではないので、それが収穫と言っていいのか、というところはあります。チームとしては、世界の強豪と呼ばれる国が相手でしたが、日本人が全員でまとまって同じ方向を向けば戦えることは証明できましたし、見ていただいた方々にも感じていただけたと思います。

――日本サッカー界として、今後にどうつなげていくべきと考えていますか。

権田 日本国内でも大きな盛り上がりがあったようですが、お祭りのようにパッと盛り上がった後、それをどう持続していくかが課題だと思っています。2026年にカナダ、アメリカ、メキシコで共催される次の大会までこの盛り上がりをどう持続していくか。僕たち選手はもちろん、日本サッカー界全体で考えていかなければならないと思います。

――今大会では権田選手を始め、クロアチアのドミニク・リバコビッチ選手やアルゼンチンのエミリアーノ・マルティネス選手、モロッコのヤシン・ブヌ選手らGKが注目された大会でもありました。

権田 ワールドカップのような大きな大会では、どんなチームも絶対にGKは活躍しているんですよ。今回はPK戦が多かったので分かりやすかったと思いますし、チームが勝ち上がるためにはGKの活躍があってこそというのが分かってもらえたらうれしいです。

――日本サッカーミュージアムですが、過去に訪問したことはありますか。

権田 今日、初めて来ました。ちゃんと見ていないので詳しく紹介することはできないですが、日本サッカーの歴史を知ることができたり、各国のユニフォームが飾ってあったり、著名人のサインもたくさんあったりして、サッカーが身近に感じられる場所なのかな、と思います。

――カタール大会の関連物も展示されています。

権田 今回のワールドカップで日本サッカーに興味を持ってくれた方はたくさんいると思いますが、大会に出場した選手にまつわるものも展示されているので、大会を見て感動したその思いをもう一度かき立てられる場所なのではないでしょうか。時間があまりなかったのでじっくり見ることはできなかったですが、過去の日本代表のユニフォームなども展示されているので、時間をかけて見たら絶対に面白いだろうなと思いましたし、10年前、20年前にサッカーをたくさん見ていた人が来ても「このユニフォームはあのときのものだ」などと楽しめると思います。

――歴史の重要性について、思うことはありますか。

権田 日本サッカーには100年の歴史がありますが、日本サッカーとして今後どこを目指すかが大事だと思います。ただ歴史を丁寧に積み重ねていくだけではなく、過去の先輩方が積み上げてきてくださったことを大事にしながら、ここからの100年はもう一つ上を目指さなければならないと思っています。世界はどんどん先に進んでいるので、しっかりそれについていき、追い越すぐらいのスピード感でやっていかなければならないと思います。

――JFAのオフィス移転に伴い、日本サッカーミュージアムは2023年2月5日を最後に休館する予定となっています。

権田 日本サッカーの歴史はこれからも続いていきます。この記事を読んで興味を持ってくださった方にはこれからも日本サッカーを応援し続けてほしいですし、日本人として純粋な気持ちで自分たちの国の代表チームをサポートしてほしいと考えています。その際に、日本サッカーの歴史が分からない、歴史を知りたいと思ったら、ぜひミュージアムに来てほしいですね。歴史が分かっているほうがより強い気持ちで応援できると思いますし、それを抜きにしても純粋に楽しめる場所だと思いますので、興味のある方はぜひ一度、閉館前に来ていただいて、日本サッカーと日本代表への気持ちをより強めていただけるとうれしいです。僕も機会があればじっくり見て回りたいですね。

日本サッカーミュージアムについて

2002FIFAワールドカップ日本/韓国の開催を記念して2003年12月に開館。同大会の熱狂や感動と、日本サッカーの歴史を次世代の人々に継承し、サッカー文化を普及させる役割を担っています。
累計入場者は約70万人(2022年12月時点、年平均:約36,700人)。
日本サッカー協会(JFA)事務局の新オフィス移転に伴い、2023年2月5日(日)をもって休館します。

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