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【Match Report】なでしこジャパン、国内での初陣はコロンビアと1-1のドロー
2025年04月07日
なでしこジャパン(日本女子代表)は4月6日(日)、大阪市のヨドコウ桜スタジアムで行われた国際親善試合でコロンビア女子代表と対戦しました。
2月にアメリカで行われたSheBelieves Cupでコロンビアと対戦した日本は、この試合も同じ4-3-3の布陣で試合に臨みました。GKは平尾知佳選手、最終ラインは右から古賀塔子選手、熊谷紗希選手、南萌華選手、北川ひかる選手が4バックを形成。中盤はアンカーに長野風花選手、シャドーに長谷川唯選手と宮澤ひなた選手が入り、前線は清家貴子選手、田中美南選手、籾木結花選手が3トップに並びます。熊谷選手がキャプテンマークを巻き、日本のキックオフで試合がスタートしました。
立ち上がりから積極的な守備を見せた日本は、コロンビアに自由を与えず試合を優位に進めます。10分には左サイドの連係から籾木選手がクロスを供給し、清家選手が合わせて最初の決定機を演出。13分には左サイドの崩しから宮澤選手がシュートを放ちますが、クロスバーを叩き得点には至りません。20分には中央でのコンビネーションから長野選手がフィニッシュにつなげるなど、序盤から日本が主導権を握ります。
29分には、長谷川選手のパスを受けた籾木選手がエリア内で倒されてPKを獲得。しかし、ゴール右隅を狙ったキックはGKキャサリン・タピア選手にセーブされ、先制とはなりません。
すると35分、日本はコロンビアに左サイドを崩され、クロスからカルラ・トーレス選手のヘディングシュートで先制を許します。
アクシデントにより43分に田中選手が交代を余儀なくされると、ニールセン監督は最前線に松窪真心選手を投入。後半の頭からは植木理子選手と佐々木里緒選手がピッチに立ち、佐々木選手は代表デビューとなりました。
後半、日本は守備の強度を上げ、50分には古賀選手のパスを受けた松窪選手がフィニッシュに持ち込むなど、攻勢を強めます。56分、61分にも松窪選手がスピードを生かしてゴールに迫るものの、いずれもGKタピア選手の好セーブに阻まれます。
68分には杉田妃和選手と上野真実選手を投入し、さらに攻撃を強化。84分には前線に高橋はな選手を送り出し、攻撃的な3バックで得点を狙います。
すると後半アディショナルタイム3分、コーナーキックのこぼれ球を拾った松窪選手のシュートが相手のハンドを誘い、日本が再びPKを獲得。キッカーを務めた高橋選手が力強くゴールネットを揺らし、日本が土壇場で同点に追いつきました。
その後も日本は勝ち越しを目指して攻め続けましたが、試合はこのまま終了。ニルス・ニールセン監督の就任後、国内での初陣は1-1のドローという結果に終わりました。
監督・選手コメント
ニルス・ニールセン 監督
今回は初めて先制点を奪われる展開となり、これまでにない難しい試合になりました。チャンスは作れていましたが、勝利に結びつけるには不十分で、引き分けに持ち込めたことはポジティブでしたが、ベストでもワーストでもない内容だったと感じています。前半は積極的なランニングがやや不足し、プレッシングもより攻撃的に仕掛けられたのではと思います。コロンビアは試合の流れを断ち切るようなプレーも見せており、その中で集中力を切らさないことが重要でした。失点シーンも、正確なポジショニングができていれば防げたものだったと考えています。後半はサイド攻撃が活性化し、相手にプレッシャーをかける場面も多く見られました。今後はチャンスでの集中力を高め、自信を持ってボールを扱うことがさらなる成長につながると考えています。
DF #4 熊谷紗希 選手(ロンドン・シティ・ライオネス/イングランド)
ボールを保持し、チャンスも作れていた分、勝ち切らなければならない試合でした。相手のペースになってしまったところは反省点です。守備面では前線からのプレッシングで狙い通りにボールを奪う場面も多くありましたが、攻撃への切り替えのスピードをもう一段階上げられれば、さらにチャンスを増やせたと思います。コロンビアのように守備を固めてくる相手に対しては、サイド攻撃を増やすなど工夫が必要ですし、常に自分たちのペースで試合を進められるようにしていくことが課題です。また、試合中に選手の組み合わせが変わっても、それぞれが連係を取りながら特長を発揮できるよう、ポジショニングや距離感、狙いどころなどの共有を深めていきたいです。
DF #5 高橋はな 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
監督から「前のポジションでいくぞ」と声をかけられ、残り時間もわずかだったので、とにかくゴールを目指してピッチに入りました。コロンビアは終盤にかけて疲れも見えていたので、走り続けることで背後のスペースも中も空くと思い、チャンスは必ずくると信じてプレーしました。PKはあらかじめ蹴るコースを決めていて、相手GKが必ず動くと読んでいたので、落ち着いて自分の形で蹴ることを意識しました。得点後も追加点のチャンスがありましたが、決め切れなかった点は反省点です。コロンビアは南米らしい個の強さを持つチームで、組織で守備を固めてきました。そのブロックを崩すために、ランニングを増やしてスペースを広げるなど、攻撃面の引き出しをさらに増やしていきたいです。
MF #20 松窪真心 選手(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ)
1点ビハインドの状況で途中出場し、前から積極的にプレスをかけ、シュートチャンスがあれば迷わず狙っていく意識で臨みました。ただ、多くのチャンスがあったにもかかわらず決め切れなくてチームを苦しい状況にしてしまったこと、そしてスタジアムを盛り上げてくださったファンの皆さんと勝利を分かち合えなかったことはとても悔しいです。個人としては、SheBelieves Cupの時よりも出場時間が長くなり、シュート数も増えたのは収穫ですが、途中出場するからには何かを残さないといけないですし、前線の選手にとって求められるのはやはり結果だと思います。もっと貪欲にゴールにこだわり、次こそは笑顔で試合を終えられるように努力を続けたいです。
国際親善試合 [4/6]
2025年4月6日(日) 14:00 キックオフ(予定) vs コロンビア女子代表
会場:大阪/ヨドコウ桜スタジアム
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