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ニュース

【Match Report】なでしこジャパン、4得点でガーナに勝利

2024年07月14日

【Match Report】なでしこジャパン、4得点でガーナに勝利

なでしこジャパン(日本女子代表)は7月13日(土)、金沢ゴーゴーカレースタジアム(石川県)でガーナ女子代表とのMS&ADカップ2024 ~能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登~に臨み、4-0で勝利しました。

同試合はなでしこジャパンが第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)に出発する前、国内で行われる最後の試合で、キックオフ前にはオリンピックで審判員を務める山下良美主審、手代木直美副審、坊薗真琴副審の壮行セレモニーを実施しました。山下主審が「精いっぱい全力を尽くしてきます」と抱負を述べると会場から温かい拍手が送られました。
選手入場後には、国際Aマッチ150試合出場を達成した熊谷紗希選手に対して両親から花束が手渡されました。また能登半島地震で犠牲になった方々に哀悼の意を表し黙祷を捧げました。

6月に発表された新ユニフォームを着用した日本は4-3-3の布陣で、GKに山下杏也加選手、DFラインは左から北川ひかる選手、南萌華選手、高橋はな選手、清水梨紗選手が並び、中盤に熊谷選手、長谷川唯選手、長野風花選手。3トップには左から宮澤ひなた選手、田中美南選手、藤野あおば選手が立ちました。

日本は12分に田中選手がクロスバー直撃のシュートを放つなど、序盤からガーナ守備陣を押し込みます。23分、相手選手が藤野選手の得点機会を阻止して退場。日本が数的優位に立ちました。28.2℃の暑さの中、日本は積極的な守備でボールを回収し、前半終了前には右CKの流れから高橋選手がシュートを放ちましたが、これはゴールライン上でクリアされました。

後半から浜野まいか選手を投入し、布陣を3-4-3に変更。熊谷選手が3バックの中央に入り、浜野選手が3トップの左に入ります。すると51分、浜野選手とのワンツーで抜け出した田中選手が左足でシュート。力強くゴールネットを揺らし、日本が先制しました。日本は地元・石川県出身の北川選手のクロスボールから好機をつくるなど、積極的に追加点を狙います。

65分には藤野選手のCKに反応した田中選手が頭で角度を変え、ファーサイドにいた浜野選手が追加点を挙げます。その2分後には藤野選手が倒されて得たFKを藤野選手自らが決めて3-0に。鮮やかなFKに、9648人が集まった会場は一気に沸きました。
日本は選手交代でさまざまな組み合わせを試しながら攻撃を続け、80分には藤野選手のFKから植木理子選手がヘディングシュートを決め、勝利を決定づけました。
男女通じて石川県内で初開催された日本代表の試合は、なでしこジャパンが4-0で勝利し、オリンピックに弾みをつけました。

なでしこジャパンはこの後、フランス国内での直前合宿を経て初戦の会場・ナントへ移動。7月25日(日)17:00(日本時間26日0:00)にグループステージ第1戦のスペイン女子代表戦を迎えます。

監督・選手コメント

池田太 監督
石川県でガーナ女子代表と対戦できたことに感謝していますし、9000人を超えるサポーターに勇気をいただき、しっかり勝利できたことをうれしく思います。前半で相手に退場者が出て数的優位になるなど色々なことがありましたが、そこへの対応やハーフタイムの修正で、後半は得点することができました。またそのゴールもセットプレーからだったのは収穫でした。1点目もVARが関与したもので、本番(オリンピック)と同じような準備やさまざまな積み上げができ、収穫の多いゲームでした。

DF #4 熊谷紗希 選手(ASローマ/イタリア)
(4バックで入ったのは)相手の中盤が3枚だったのでトップ下を潰しにいき、守備面で相手のストロングポイントを消すため、蹴らせないように前から(プレスに)いって後ろ(DFライン)が重くならないようにする狙いがありました。相手を見て攻撃と守備で使い分けようというチャレンジでした。後半は3バックでサイドから中央にボールを入れてチャンスメークできたと思います。修正すべきところはありますが、ポジティブなチャレンジができたので、コンディションを上げてオリンピックに向かいたいです。

FW #9 植木理子 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
前半は得点こそありませんでしたが、良い形で攻撃し、アグレッシブに守ることができていました。後半は大量得点を挙げられたこともあって、オリンピックに向けた良いシミュレーションになりました。相手の守備が(日本の)アクションについていく傾向があったので、自分がアクションを続けることと、クロスに合わせることを意識して入りました。得点場面は、(アシストした)あおばが、自分がボールを欲しがるエリアを分かってくれました。FWにとってゴールが1番の薬なので、良い形でパリに行けると思います。

FW #11 田中美南 選手(ユタ・ロイヤルズ/アメリカ)
前半は4-3-3がうまくはまらず窮屈でしたが、ゴールチャンスはあったので自分としては決め切らなければなりませんでした。後半は形を変えてサイドに人数をかけてゴールもたくさん生まれたので、修正ができたのはチームとしてよかったです。(得点シーンは)パスが来ると思って良いトラップから良いコースにシュートを打ち、(VARで)ゴールが認められて安心しました。出るからには結果を出すのが目標なので、それが積み重なっているのは良いことですし、これからもゴールを目指していきたいです。

FW #17 浜野まいか 選手(チェルシー/イングランド)
まずしっかり勝ててよかったなと思います。ピッチに入るときに得点に絡もうと思っていたので、得点もできて、アシストもできて結果を残せてよかったです。11人対10人になって数的有利となり、しっかりボールを保持して日本らしいポゼッションサッカーをしたら勝てるという、心の余裕を少し持って後半に入ることができました。しっかりボールを保持して、ゴールに向かうアクションが多く出たので、パリオリンピックに向けて良いシミュレーションになったと思います。

2024年7月13日(土) 15:20 キックオフ(予定) vs ガーナ女子代表
会場:石川県/金沢ゴーゴーカレースタジアム
大会情報はこちら

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