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「大好きなサッカーを悔いのないように楽しんで」三浦成美選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)インタビュー JFA 第24回全日本U-18 女子サッカー選手権大会 JOC ジュニアオリンピックカップ

2020.12.29

JFA 第24回全日本U-18 女子サッカー選手権大会 JOC ジュニアオリンピックカップが1月3日(日)に開幕します。ここでは本大会で4連覇を経験した三浦成美選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)に、大会の思い出や近況について聞きました。

オンライン取材日:2020年11月26日

――三浦選手が全日本U-18女子サッカー選手権大会に初出場したのは中学2年生の時、2011年度の第15回大会(当時の大会名称は全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会)で、決勝で常盤木学園高校を下して優勝しています。

三浦 当時は高体連のチームも出られる大会でしたよね。日テレ・メニーナ(現日テレ・東京ヴェルディメニーナ)に在籍した6年間で一番と言ってもいいぐらい、最高に思い出深い大会でした。

――在籍中に優勝を4回、経験していますが、その中で一番うれしかったのは何年生の時ですか?

三浦 毎年うれしかったんですけど、最初に優勝した第15回大会ですね。初めて天然芝のスタジアムで戦った決勝でしたし、初めての優勝だったので、「こういうところでもっと試合がしたい」と思いました。

――高校2年時に出場した第18回大会では全試合にフル出場しています。

三浦 その時は高校3年の先輩で日テレ・ベレーザの試合に出ている選手が多く、皇后杯が終わった直後だったので、みんなコンディショニングが大変そうでした。その先輩たちにとっては高校最後の大会で、自分が中心となって勝たせてあげたいという気持ちが強かったです。体は少しキツかったですが、とにかくサッカーが楽しかったですね。

――当時のメニーナでは籾木結花選手や長谷川唯選手、清水梨紗選手など、今のベレーザやなでしこジャパンの中核を担う選手たちが先輩にいました。彼女たちから学ぶことも多かったと思います。

三浦 先輩たちの存在は常に大きかったです。中学1年生から高校3年生まで一緒のチームなので、最初はついていくだけだったんですけど、先輩たちのサッカーに対する姿勢を見て、本当に強いチームは練習を絶対にサボらないということを学びましたし、キツい時でも後輩に声を掛ける姿を見て、みんなを巻き込んで一緒に成長できるような存在になりたいと思いました。今でもすごく尊敬しています。

――今シーズンのリーグ戦は3位で終了しました。

三浦 今シーズンはけが人が多く、自分自身もいろいろなポジションをやり、うまくいかないこともたくさんあって、苦しい状況をたくさん味わいました。その中でどうすればチームが良くなるかを考えたり、後ろのほうでプレーすることでチーム全体を見ることができたりして、新しい発見もありました。結果にはつながらなかったけど、いい経験ができました。

――逆境の中で取り組んだことはありますか?

三浦 今まではチームメートたちと深く話すことが少なかったんですけど、今シーズンはみんながどう考えているかを知りたかったので、個人個人と話す機会が増えました。チームを引っ張る立場としていろいろな選手の考えを知り、特徴を生かせるような心掛けをしました。

――2021年は夏に東京オリンピック、秋にWEリーグ開幕を控えています。どのような1年にしたいですか?

三浦 東京オリンピックで活躍したいので、そのために時間を有効活用して取り組んでいきたいです。最近、気付いたんですけど、私はやっぱりサッカーがめちゃくちゃ好きなんですよね。その気持ちを忘れず、結果と自分の成長を求めていきたいです。

――今大会に出場するU-18年代の選手たちも、同じようにサッカーが大好きだと思います。彼女たちへのメッセージをお願いします。

三浦 全国大会という最高の舞台でトップレベルの試合ができますし、どの選手もいろいろな思いがあるはずです。思い出深い大会にするために、悔いのないよう楽しんで戦ってほしいです。

大会期間:2021年1月3日(日)~2021年1月7日(木)
大会会場:大阪府/J-GREEN堺

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